受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

逗子開成中学校

2021年7月14日(水)

「雲よりも高い志」を持ち、特色ある海洋教育で豊かな心とたくましい身体を培う

 逗子開成中学校・高等学校は、逗子湾に面した自然豊かな環境にキャンパスを置く男子進学校です。校名の由来となる「開物成務(人間性を開拓・啓発し、人としての務めをなす)」の理念の下、地の利を生かした海洋教育や海外研修などを通して、知性にあふれた豊かな心とたくましい身体を培い、高い志を持って社会に貢献できる人物の育成をめざしています。

 この日の説明会では、はじめに校長の高橋純先生があいさつに立ち、教育方針について説明しました。同校の歴史は、東京開成中学校(現在の開成中・高)の分校として1903年に開校したことから始まります。創設者の田邊新之助は、逗子の海や山を望む環境が、少年の成長期に適していることからこの地を選んだといいます。

 そんな同校の教育活動の柱となっているのが、逗子湾の海を利用した海洋教育です。生徒は中高の6年間で海に親しみ、行事や実習、教科横断型の講座を通してさまざまなことを学びます。中1~中3の「ヨット製作・帆走」では、グループごとにヨットを製作し、帆走実習に取り組みます。また、中3で行う「遠泳」では、生徒全員が逗子湾内を約1500m泳ぎます。新入生の3~4割は泳ぐのが苦手だそうですが、温水プールでの水泳指導や、夏休みに行われる補習などで段階的に泳ぎ方を身につけていきます。高橋先生は「実践での学びは万全のサポート体制で行います。コントロールできない自然を相手に、最後は自分の力でやり遂げること、そして、海の怖さを知ることで大きく成長します」とその意義を強調します。こうして得られた知識や経験をさらに広げ、学問として深く学んでいくのが、「海洋学」(中1~3)、「海洋人間学講座」(高校・希望制)です。「海洋人間学講座」では、東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センターと提携して、「海と人との関係」について人文社会や自然科学を含んだ総合的な観点から学んでいきます。

 海外研修をはじめとする国際交流にも力を入れています。全員参加のプログラムとしては、「ニュージーランド研修旅行」(中3)、「アジア研究旅行」(高2)があります。「アジア研究旅行」は総合学習の一環として位置づけられ、北海道・韓国・ベトナム・マレーシア・沖縄の五つの国・地域から選べます。旅行後には学びの内容を「紀行文」と「研究レポート」にまとめ、異文化を通して問題意識を持ち、将来に役立てていきます。

 また、男子校の意義について高橋先生は、「中学生のころは、男子よりも女子のほうが精神年齢が高く、ともすると男子は萎縮しがちです。女子を意識するあまり、自己を存分に表現できない子もいます。その点、さまざまなタイプの生徒がいる男子校では、自分と合う友人を見つけやすく、伸び伸びと過ごせます」と話します。高校生になると、創設者が同じ鎌倉女学院中学校・高等学校との交流もあり、スピーチコンテストや土曜講座などで、同校の生徒と一緒に学ぶ機会もあるそうです。高橋先生は「中高の6年間で、自分がどんな存在なのかを考え、失敗を恐れずにさまざまなことにチャレンジし、自立した人になってほしいと思っています」と結びました。

 最後に、教頭の小西信行先生から2022年度入試の説明がありました。帰国生入試は12月25日に実施され、一般入試の日程・内容等は例年どおりとなります。各教科とも合格ラインは65~70%で、問題を正確に読み解く「読解力」、読み取ったことと自分の知識とをつなぎ合わせる「思考力」、考えたことを正確に伝える「表現力」が必要です。小西先生は「算数の記述問題には部分点があります。元理事長・徳間康快の『志、雲より高く』のことばどおり、最後まであきらめない心で臨んでください」と締めくくりました。

イメージ写真 同校ならではの海洋教育を支える海洋教育センター(写真)をはじめ、映画や音楽が鑑賞できる徳間記念ホール、28度まで水温を上げられる屋外温水プールなど、施設も充実しています

www.zushi-kaisei.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ