受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

西大和学園中学校

2021年7月17日(土)

東京大学に過去最多の76名が合格。生徒の知的好奇心を満たす教育を実践する進学校

 「次代を担う高い理想と豊かな人間性を持った生徒の育成」を目標に、1986年に男女共学の西大和学園高校が誕生。1988年に男子のみの中学校を併設し、2014年には中学でも女子の募集をスタートさせました。このように、まだ若い学校ですが、早くも関西有数の進学校に成長し、今春、東京大学に、開校以来最多の76名が合格しました。京都大学には63名、国公立大学医学部医学科には防衛医科大学校を含め74名の合格者を輩出しています。

 この日の説明会は、東京・代々木のSAPIX代々木ホールで開催されました。その冒頭で、学園長の岡田清弘先生は「奈良県の緑豊かな住宅街に位置している」「大阪駅から最寄りの王寺駅までは約40分でアクセスでき、交通の便が良い」などと、学校周辺の環境について紹介しました。

 続けて、全国から集まった生徒たちが生活する男子寮(青雲寮・清栄寮)について説明しました。青雲寮では、中学生は8人部屋、高校生は4人部屋で共同生活を送っています。寮専門の教員のサポートの下、毎晩90分×3コマの学習時間を設け、基礎学力を着実に養っています。一方、バーベキュー大会やスポーツ大会といった寮独自の行事もあり、寮生の絆を深めているのも特徴です。高3になると、受験勉強に集中するため2人部屋の清栄寮に移ります。岡田先生は「寮教育の一番の魅力は親のありがたみがわかることです。寮では自分のわがままを通せません。それまで当たり前のようにやってもらっていたことに感謝の気持ちが芽生えるのです」と話しました。

 同校は男女とも在籍していますが、生徒の能力を最大限に引き上げるため、中2までは男女別クラスを設定し、中3から混合クラスとなります。このことについて、岡田先生は「中1・2の場合、男子と女子とでは成長のペースや学習スタイルが異なります。だから、その期間は別クラスにして、指導効果を上げているのです。中3くらいになると、男子と女子が上手に競争できるようになります。女子が成績を上げれば、男子も触発されてがんばります。今春は東大をはじめ、多くの国公立大に合格者を輩出しましたが、男子と女子が切磋琢磨して高め合った結果だと考えています」と話しました。

 6年一貫のカリキュラムを組み、主要教科に時間をかけて、基礎学力を向上させているのも特徴です。予備校の講師を招いての補講なども設け、生徒をフォローしています。西大和学園高校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の認定校ですが、そこでの取り組みを独自に中学生向けにアレンジした、スーパーサイエンスジュニア(SSJ)と称する体験学習も充実させています。SSJでは、ウミガメの産卵の観察や化石採集、放送局、裁判所、大学病院での職業体験などが行われています。また、中3では卒業研究に取り組みます。岡田先生は「たとえば、『絶対に6面がそろわないルービックキューブのパターンをコンピューターに計算させる』など、中学生とは思えない、深く掘り下げたテーマの研究が例年見られます。数々の卒業研究を見ると、生徒たちは夢を持ち、目標を立て、本校の恵まれた学習環境のなかで、しっかり自分を磨いているのだと実感できます」と述べました。

 英語教育としては、約5000冊の英語の原書をそろえて、「卒業までに100万語」に触れることを目標に、多読を奨励しているほか、フィリピンの現地講師とのオンライン英会話授業を実施し、実践的な英語力を磨いています。さらに、中3では全員が語学研修としてアメリカを訪問し、ホームステイを体験します。このほか、ハーバード大学などを訪問して現地の学生や研究者と交流する次世代リーダー養成プログラム「グローバルイングリッシュキャンプ」や、西大和学園カリフォルニア校と連携した短期・長期留学プログラムなど、さまざまな留学・研修制度を備えていることが伝えられました。

イメージ写真 同校が位置する奈良県河合町周辺は、大阪のベッドタウンになっているため、大阪中心部からアクセスが良好。在校生の半分以上が大阪府や兵庫県から通学しているそうです

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