受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

栄光学園中学校

2021年7月7日(水)

五感を使った体験を通して
真のグローバルリーダーを育成

 神奈川県鎌倉市に11万平方メートルを超える広大なキャンパスを構える栄光学園は、1947年、カトリック修道会の一つであるイエズス会によって設立された中高一貫の男子校です。“MEN FOR OTHERS, WITH OTHERS”(他者のために、他者とともに生きる)をモットーに掲げ、「他者に共感できる力」「判断できる力」「行動できる力」を育んでいます。

 横浜・はまぎんホールで開催された説明会では、校長の望月伸一郎先生が登壇し、運営母体であるイエズス会のネットワークを生かした国際交流プログラムについて紹介しました。このうちフィリピン・セブ島のイエズス会学校との短期交換留学では、約2週間のホームステイをしながら、イエズス会の高校であるセークリッド・ハート・スクールで交流を深めるほか、体験学習としてスラムの居住環境を改善するプロジェクトにもかかわります。また、アメリカのボストンカレッジ夏季研修には、毎年30名の高校生が参加し、リーダーシップと奉仕の精神を学ぶとともに世界への視野を広げています。

 自然豊かな里山を生かした教育を実践していることも、同校の特徴の一つです。望月先生は「自然は想定外の未知の事物に満ちている世界。感受性が豊かな10代の時期に、自然に触れ、五感で考えることはとても大切です。身につけてほしいのは、与えられたことを覚えるだけではなく、『新しいモノ・コト』を発見していく学びの力です」と強調しました。一方で、生徒全員に個人のアカウントを配布し、校内にWi-Fiを完備するなど、ICT教育も進めています。

 さらに、望月先生は、同校の卒業生であり、世界初となるブラックホールの撮影に成功した天文学者・本間希樹氏の国際的な活躍を紹介し、「グローバル人材とは、現地の人々と交流しながら日本人として何ができるかを考えていける人です。本校では、イエズス会の教育の精神に基づき、社会に仕えるリーダーを育てていきます」と力強く語りました。

生徒の学ぶ意欲を伸ばす
コミュニケーションを重視した環境

 次に、広報委員長の古賀慎二先生が、「教員や生徒のふだんの様子を感じていただけるよう、多くの動画を用意してきました」と、学校生活のさまざまな映像を流しながら解説を加えました。最初は、職員室の様子です。1クラス45名、1学年4クラス編成の同校では、各科目を1学年につき1人の教員が裁量を持って担当しています。そのため、教員同士が日常的に授業の内容や学習状況について情報を交換し、良いものは積極的に取り入れているそうです。生徒が頻繁に訪れる職員室は壁のない設計となっていて、生徒と教員の距離が近いことも紹介されました。

 続いて、高校のグループワークの授業や、高2生による中3生への出張授業などの映像も流されました。中2の授業では、「近くの人と話し合ってみて」という教員の声掛けに、生徒はすぐに近くの友だちと活発な話し合いを始めます。古賀先生は、「中学の早い段階で友だち同士で学び合う素地が自然にできているので、高校になるとかなり質の高いグループでの学び合いが実現するようになります」と話します。

 最後に、「本校では、あえて『適度な不便』を与えることで失敗から学ぶ経験をさせ、コミュニケーションを大切にしながら、生徒の好奇心や向上心を伸ばす教育を行っています。本校のめざす教育活動とご家庭の価値観が同じ方向であれば、ぜひ志望校の一つに加えてください」というメッセージが送られました。

イメージ写真 2017年に完成した新校舎は、同校OBの建築家・隈研吾氏が監修。2階建てとなり、開放的な学びの場が実現しています

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