受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

浦和明の星女子中学校

2021年7月14日(水)

一人ひとりを大切にする教育で
“自分らしく生きる道”に導く

 カナダのケベック州に本拠を置くカトリック修道会を教育母体とする浦和明の星女子中学・高等学校。1967年の高校創立から30余年後の2003年に中学校を開校し、中高一貫教育が始まりました。

 さいたま市文化センターで行われたこの日の説明会では、最初に学校長の島村新先生が学校名の由来について紹介しました。「『明の星』とは聖母マリアのことです。生徒たちが聖母マリアのご加護のもとに、健やかに育ってほしいという願いが込められています」と話しました。

 続けて、詳しく説明したのは、校訓「正・浄・和」についてです。これは聖書に由来することばで、「正」は「ほんとうの私を生きること」、「浄」は「ありのままの私として生きること」、「和」は「互いに助け合って生きること」としています。そして、同校では、この校訓を基盤にした「三つのこと」を大切にする教育を実践しています。一つ目は「一人ひとりを大切にする教育」です。島村先生は「一人ひとりが特別な存在であり、それぞれの生徒が『ありのままの私』として、自分らしく生きる道を見つけることを本校は望んでいます。大切なのは人と比べたり、競争したりすることではありません。自由にありのままの自分でいることです」と話しました。小学生に向けては、理解しやすいように、「ニンジンさんはニンジンさん、ダイコンさんはダイコンさん、『あなたはあなた、わたしはわたし』でいい。ほかの人と比べる必要はない」と説明しているそうです。

かけがえのない自分を育てるために
他者と助け合いながら仲良く生きる

 二つ目は「一人ひとりを大事にすると同時に、みんなで仲良く生きること」です。島村先生は「他者の個性も認め、お互いに助け合いながら、仲良くすることが大切」と生徒たちに説明しているそうです。そして、「合唱のときには、周りの声を聞きながら、自分の声を出しますよね。そのように、自分らしさを表現するには、自分を律して、周囲とかかわり、互いに尊重し合う必要があります」と述べました。

 最後に、校訓「正」に基づく「ほんとうの私を生きるということ」については、「これは、ことばを変えると『自分の使命を果たす』という意味を持っています。本校では、生徒一人ひとりがかけがえのない存在で、それぞれに使命や存在意義があると考えています。中高一貫の6年間は、自分の使命に気づき、自己実現をしていく期間です」と話しました。そして、島村先生は「この『ほんとうの私を生きる』を実現させるために、『一人ひとりを大切にする』『みんなで仲良く生きる』という教育があるのです」と説明しました。

 説明会のまとめとして、学校生活を紹介する動画を上映。入学式、合唱コンクール、明の星祭(文化祭)、クリスマス行事などが映し出され、一年を通じて生き生きと活動する生徒たちの様子が伝わってきました。島村先生は「学校見学会などでは、在校生が一生懸命手伝っています。こうした生徒の様子をご覧になっていただきたいので、新型コロナウイルス感染症が収束したら、ぜひお子さんと一緒に本校に足を運んでください」と話を結びました。

イメージ写真 広々としたキャンパスには、25m×6レーンの温水プールや、木のアーチが美しいカフェテリアなど、充実した施設がそろっています

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