受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

立教女学院中学校

2021年7月16日(金)

キリスト教に基づく教育で、真の自由と豊かな人間性を求め続ける女性を育成

 1877年にアメリカ聖公会の宣教師C・M・ウィリアムズによって設立された立教女学院は、今年で開校144年を迎える伝統校です。京王井の頭線「三鷹台」駅から徒歩1分の好立地に、緑豊かで広々としたキャンパスがあります。

 この日のオンライン説明会は、入試広報部長の髙嶺京子先生が担当しました。髙嶺先生が最初に触れたのは新型コロナウイルス感染症への対応についてです。同校では、昨年春の1回目の緊急事態宣言直後に、学校長とチャプレン(学校専属牧師)が全校生徒に向けたメッセージ動画を配信し、休校期間中はオンラインで遠隔授業を行いました。授業はオンデマンドで配信し、ロングホームルームはウェブ会議ツールを使って実施したそうです。

 次に、キリスト教に基づく教育について詳しい説明がありました。同校では、「他者に奉仕できる人間になる」「知的で品格のある人間になる」「自由と規律を重んじる人間になる」「世の中に流されない凛とした人間になる」「平和をつくり出し、発信する人間になる」という教育目標を掲げています。これらを支える三本柱が、「キリスト教教育」「社会生活」「基礎学力」です。

 一つ目の「キリスト教教育」は、礼拝・土曜集会・修養キャンプ・ボランティア活動などを通して行っています。土曜集会では、イスラム教モスク訪問や座禅体験など、世界のさまざまな宗教を学ぶ機会もあります。修学旅行も平和学習を目的としたもので、中3で平戸・長崎を、高2で沖縄を訪問します。

 また、国際理解教育も盛んです。具体的にはロールプレイ・寸劇・プレゼンテーションなどを英語で行う「サマーイングリッシュプログラム」(中1・2の希望者対象)、英語によるディスカッションやプレゼンテーションを通して課題の発見力と解決力を養う「エンパワーメントプログラム」(中3~高2の希望者対象)、大学研究施設での学びを体験するUC Davis短期留学(高1・2の希望者から選抜)、姉妹校5校との交換留学、模擬国連活動、ユネスコスクール加盟校としての活動などが紹介されました。現在のコロナ禍にあっても一部をオンラインに切り替えて実施しています。

 二つ目の「社会生活」では、1927年に発足した生徒会を中心として、生徒が自治を行う「自主・自立」の精神が現在も根づいています。たとえば、服装に関する学校の規定は「質素・清潔」で、そのほかは生徒総会で決定されます。同校ではリュックの利用を認めていますが、認めるに当たっては、「電車内で周囲のじゃまにならない形状は?」「平和活動のときにも使うので、ドクロなどの絵柄がついたものは避けたほうがよいのではないか」などと検討を重ね、生徒会がマナー動画を作成したそうです。

 三つ目の「基礎学力」は、「Ask(聞く)」「Research(徹底的に調べる)」「Express(発表する)」を基本とする「ARE学習」で土台を築きます。また、定評のある英語教育については、少人数制できめ細かい習熟度別授業を行っていることが特徴です。まず、中学校の3年間で発音とリズムを体得し、4技能をバランス良く伸ばして実践力につなげ、高校では文法・読解・作文の力を強化し、発信型英語能力の育成をめざしています。

 説明会の後半には、進路指導・推薦制度・進学実績についても説明がありました。2022年の立教大学推薦枠は151名で、前年より30名増加しました。指定校推薦枠については早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学・国際基督教大学・東京女子医科大学などが用意されているとのこと。髙嶺先生は「本校では地域医療を志す生徒が多く、今春は19名が医学部医学科に合格しました」と説明しました。

イメージ写真 約5万㎡のキャンパスには、2006年に杉並区の有形文化財に指定された聖マーガレット礼拝堂のほか、2014年に完成した総合体育館などが並びます。現在、高校校舎の改修工事が進められています

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