受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

佼成学園中学校

2021年7月21日(水)

この4月、「グローバルコース」を設置。英語運用力の向上をめざして教育改革を推進

 東京・杉並区の佼成学園中学校・高等学校は「行学二道(体験と学問の両立に励む)」を校訓に掲げる男子進学校です。「行」とは「体験による人格の向上」を、「学」とは「学問による知識」を意味し、この二つの両立をめざして「知・徳・体」のバランスのとれた人物の養成に努めています。2021年度に「グローバルコース」が設置されたのに伴い、海外からの帰国生の受け入れが今まで以上に熱を帯びてきました。ネイティブ教員を中心に、英語教育・国際理解教育の充実が推し進められています。

 この日、オンラインで行われた説明会の冒頭で、校長の榎並紳吉先生は、「本校は立正佼成会が社会事業の一環として開設した学校ですが、宗教教育や宗教行事などは一切行いません。建学の精神に基づく人間教育を実践する進学校です」とあいさつしました。

 英語教育に力を注ぐ同校では、来年度から中学の全学年で英語の授業を週8コマに増やし、そのうち4コマをネイティブ教員によるPractical English(実用英語)とすることで、実践的な英語力の習得をめざしています。また、フィリピン・セブ島英語留学の対象を拡大し、中2の「希望者」から「全員」とします。こうした新たな取り組みを紹介した榎並先生は、「グローバル化が進むこれからの社会では、高い語学力が求められます。本校ではこれからも国際社会で活躍できる人材の育成にこれまで以上に力を注いでいきます」と熱く語りました。

 次に、広報部長の南井秀太先生が教育内容について説明しました。中学のクラス編成では、特別奨学生・特待生・入試成績上位者で構成される「アドバンストクラス」「マスタリークラス」に加えて、2021年度に「グローバルコース」が設置されました。このコースでは、ネイティブ教員による授業時間を増やし、英語を用いてほかの教科を学ぶ「CLIL(内容言語統合型学習)」を取り入れています。また、英語運用能力が高い生徒を対象にした「SEクラス」を設けて少人数制の取り出し授業を行い、高度な英語力を養成します。国際社会で活躍するリーダーに必要なダイバーシティーのある体験や機会を創出するため、モンゴル異文化体験プログラム(中1)、マニラ平和学習プログラム(中2)、タイ・フィールド実践プログラム(中3)といった海外研修プログラムもそろっています。こうしてさまざまな価値観や文化を学び、卒業後は海外大学や国内のスーパーグローバル大学への進学をめざします。

 一方、課題発見力・解決力を高める探究的な学びにも力を注いでいます。中1は自然科学系を、中2は人文・社会科学系をテーマに、幅広い問題意識や興味・関心を育てるプログラムを実施していますが、ここでは情報の収集・整理・分析をして、その過程で気づいたことや発見したことなどを文章にまとめます。そして、中3では卒業論文の執筆に取り組みます。専門性の高い内容も多く、外部コンテストで表彰を受ける生徒も多いそうです。「探究活動に取り組むことで、みずから課題を見いだす力を培います。思考力・判断力・表現力を重視する学びを軸として、創造的な提案ができる人物を育てます」と南井先生はその狙いを話します。

 ICT教育も充実しています。すべての教室に電子黒板とWi-Fi環境が完備されており、生徒全員が所持するiPadを活用して、アクティブラーニング型の授業が行われます。このため、新型コロナウイルス感染症による休校期間中もさまざまなオンラインツールやアプリを利用しながら、オンラインによる授業がスムーズに実施できたそうです。

 こうしたきめの細かい指導の成果は、大学合格実績にも表れています。2021年は、国公立大学に32名が、私立大学を含む医学部医学科に22名が合格しました。南井先生は「本校には、入学後に学力を大きく伸長させる指導体制が整っています。生徒がやりたいことを見つけた瞬間を見逃さず、目標の達成に向けて教員がしっかりとサポートするので、社会へと大きく羽ばたく力を身につけてほしいと願っています」と結びました。

イメージ写真 高校のアメリカンフットボール部には全国優勝経験もあり、部活動も盛んです。高校の自習室にはOBの大学生チューターが常駐して幅広く生徒をフォローするなど、充実した指導体制が整っています

www.kosei.ac.jp/boys/ 別ウィンドウが開きます。

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