- Top
- 学校行事/学校説明会
- 東海大学菅生高等学校中等部:学校説明会レポート
学校説明会レポート
東海大学菅生高等学校中等部
2021年8月23日(月)
医学・難関大コースを新設。「21世紀気迫を持って生き抜ける人材の育成」をめざす
緑豊かな立地を生かした環境教育と、グローバルリーダー育成に必要な国際理解教育に力を注ぐ東海大学菅生高等学校中等部。ICT環境が整備されており、「気迫を持って21世紀を生き抜ける、本当のリーダー」の育成をめざしています。
この日のオンライン説明会では、校長の下平孝富先生が教育内容について説明しました。同校の運営母体である菅生学園には、「環境教育」と「国際理解教育」という教育の二本柱があり、生徒たちは東京都あきる野市の自然に囲まれたキャンパスで、伸び伸びと学校生活を送っています。下平先生は「人生において、中学時代は『しあわせ探しの旅の始まり』の時期です」と述べ、この時期における学校教育の重要性について説明しました。下平先生は「21世紀は「VUCA」(Volatility=変動性、Uncertainty=不確実、Complexity=複雑性、Ambiguity=曖昧性)ということばで表されるように、これまでの解決策が通用しない予測不可能な時代です。これからの中学生・高校生には、『未知のものに立ち向かう力』『他者と協働できるコミュニケーション力』『自分の意見を構築し、表現して伝えられる力』『英語を自在に操れる力』が求められています。さらに、昨今の技術革新の結果、コンピュータを使い、データを分析する力が、気迫を持って21世紀を生きるための世界標準の力として必要だと考えています」と話しました。また、こうした世界標準の力を身につけるために、同校では中高6年間をかけて「体験により知識を蓄積する」→「知識を思考に結びつける」→「思考を重ね自分の意見を構築する」→「意見を表現し、伝える(英語力も含む)」という4段階のプロセスを重視した学びを実践しているそうです。
こうした人材育成のための改革の第一歩が、今年度新設された「医学・難関大コース」です。同コースでは、「21世紀気迫を持って生き抜ける人材」、すなわち「世界標準の力を持った人」を育成するために、六つのプログラムで学校完結型の教育を実践していきます。最初の「学習サポートプログラム」では、放課後の学習時間を20時(ただし、中等部は19時30分)まで保証し、部活動終了後も校内で予習・復習が行えるほか、大学生や大学院生のチューターが学習指導・相談に応じています。また、AIアプリの使用で、アダプティブラーニングも可能です。二つ目の「STEAM教育プログラム」の一例として挙げられた「e-kagaku遠隔講座」では、一流の研究者による実験講座や、プログラミング講座などが受けられるそうです。三つ目の「英語運用力向上プログラム」では、イギリスのケンブリッジ大学が開発・実施する「ケンブリッジ英検」の試験官の資格を持つネイティブ教員が英語の授業を担当しているほか、オンライン英会話も取り入れ、「使える英語」の習得をめざしています。四つ目の「異文化交流プログラム」では、中3生全員が参加するデンマーク海外研修や希望制のオーストラリアホームステイを実施しているほか、米軍横田基地内にある横田ハイスクール、ミドルスクールの生徒と交流を図るなどして、英語を学ぶ意欲を高めています。五つ目の「環境教育プログラム」では、東海大学の教授の指導の下、フィールドワークに取り組み、そこで発見した課題について研究した結果を論文にまとめます。そして、六つ目の「未来計画プログラム」では、中1からキャリアサポートを開始し、20年後の自分に向けたロードマップを作っていきます。
このほか、今夏の全国高等学校野球選手権大会に出場した高等部の硬式野球部をはじめ、クラブ活動が盛んなことや、一流ホテルでの勤務経験のあるシェフが調理するおいしい給食が提供されていることなどについても紹介がありました。下平先生は「本校には生徒たちが伸び伸びと過ごせる環境が整っています。さまざまなことに挑戦できる機会が豊富で、やりたいことが見つかる学校です」と結びました。
「学びの城」と呼ばれる広大なキャンパスまではスクールバスも運行。200台が収容できる駐車場もあります
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎