受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

栄東中学校

2021年7月28日(水)【オンライン学校説明会】

難関国公立大学や医歯薬系学部に
毎年多くの合格者を輩出

 豊かな人間形成と確かな学力形成の両立をめざす栄東中学・高等学校は、埼玉県有数の進学校として知られ、難関国公立大学や医学部医学科に毎年多くの合格者を輩出しています。今春は、東京大学12名をはじめ国公立大学に208名、医学部医学科に87名が合格しました。

 オンラインで開催されたこの日の説明会では、最初にサピックス教育情報センター部長の広野雅明先生が同校の入試について解説。「難関大クラスの入試は、基礎から応用まで幅広く出題されています。サピックスのテキストで学習に励み、実力を伸ばしてください。一方、東大クラスは基礎的に見えて、複雑な問題も出題されます。過去問にしっかりと取り組みましょう」とアドバイスしました。

 次に、入試広報担当の市原貴紀先生が、新型コロナウイルス感染症の影響下における同校の取り組みを紹介しました。昨年4~6月の休校期間中に実施されたオンライン授業で同校が特に重視したのは、「授業を遅らせないこと」と「生活リズムを崩さないこと」の二つ。市原先生は「授業は通常の時間割に沿って、生徒の反応をすぐに確認できる双方向型で行いました。また、めりはりをつけるために、生徒は制服を着用し、自宅での受講としました」とのことです。

 6月からの分散登校時や、1月の中学入試では、「教員はマスクの上にフェイスシールドを装着」「全生徒の机に3方向をさえぎるアクリルパネルを設置」「昇降口ではサーモグラフィーカメラで検温」など、徹底的に感染予防対策をしました。

アクティブ・ラーニングを通じて
思考力・発信力・応用力を磨く

 続いて、学校生活全般について紹介したのは、入試広報センターの稲田昭彦先生です。同校では、基礎・基本を定着させたうえで、課題研究・グループワーク・ディスカッション・プレゼンテーションなどのアクティブ・ラーニング(AL)を通して、思考力・発信力を磨いています。たとえば、中2の校外ALでは事前学習をしたうえで京都を訪れ、現地調査で歴史や文化の理解を深める一方、留学生への観光案内にも取り組みます。また、オーストラリアを訪れる中3の修学旅行では、ファームステイや現地の協定校で英語によるディスカッションを体験します。そのほか、卒業生や保護者から自身の職業について話を聞く「ジョブ・コンテンツ」、それを基に「20年後の履歴書」を作成する「キャリアAL」など、さまざまなプログラムに挑戦しています。

 部活動が活発な点も同校の魅力です。全国レベルの大会の常連であるクイズ研究部やコーラス部、今年インターハイに出場したアーチェリー部や水泳部など、さまざまなクラブが活躍しています。近年では、中学生と高校生約40名で結成したミュージカルの有志団体「ハルモニア劇団」も注目されています。脚本・歌・ダンス・装飾などは生徒たちがみずから手がけているそうです。こうした活動もすべてアクティブ・ラーニングの一環であり、生徒の成長につながっています。

 最後に、入試に関する説明がありました。同校では入学時から「東大クラス」「難関大クラス」の2コース制を採り、入試も分けて実施されます。2022年度も新型コロナウイルス感染症対策のため、A日程(第1回)は1月10日と11日に分けたうえで、三つの会場で行われます。東大特待I(4科または算数1科)は1月12日に、B日程は1月16日に実施する予定で、1月18日には「東大Ⅱ」入試が行われることも伝えられました。

イメージ写真 JR「東大宮」駅から徒歩約8分。校内には多彩なスポーツ施設が充実しています

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