受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

工学院大学附属中学校

2021年7月29日(木)

校訓「挑戦・創造・貢献」の下
21世紀型教育を推進

 東京都八王子市にある工学院大学附属中学校・高等学校は、STEAM教育・ICT教育・グローバル教育を核とした21世紀型教育を推進しています。国内の中学・高等学校として初めてCambridge International Schoolに認定されているほか、国際私学連盟(ラウンドスクエア)加盟校でもあり、海外の同年代の生徒との交流も盛んです。

 この日のオンライン説明会の冒頭、今年4月に校長に就任した中野由章先生は、「挑戦・創造・貢献」という校訓を紹介しました。このうち「挑戦」は、「自ら考えて主体的に行動し、失敗を恐れず、積極的に挑戦すること」です。「創造」は、「仲間と連携し、新しい価値を創造すること」、「貢献」は「人間性豊かな社会の構築へ、主体的に貢献すること」を意味しています。中野先生は「生徒も教職員も、失敗を恐れずどんどん挑戦してほしいと思っています。『わくわくする学校』であり続けるよう、教職員一同、改善を積み重ねていますので、ぜひ、ご期待ください」と語りました。

工学院大学と連携した学びが充実
来年度より2コース制に改編

 続いて、教頭の奥津栄介先生が学校の概要を説明しました。同校では隣接する工学院大学の施設・設備・研究力を最大限に活用しています。たとえば、高1・2の探究論文では、中高大の教員が生徒をマンツーマンで指導します。また、高校自動車部は、世界大会で活躍する工学院大学ソーラーカーチームの教員・学生から直接指導を受けるそうです。

 2022年度からは、中学が「先進クラス」「インターナショナルクラス」の2コース制に、高校が「先進文理コース」「文理コース」「インターナショナルコース」の3コース制に、それぞれ改編されます。中学の「先進クラス」では、数学の先取り学習が行われ、中3で高1の数Ⅰ・数Aを履修します。中学の「インターナショナルクラス」では、少人数制・習熟度別で英語の授業を実施。数学と理科で英語イマージョン授業を行います。また、高校の「先進文理コース」では、高2から「スーパーサイエンスクラス」を設置し、理系のスペシャリストを育成します。そして、高校の「インターナショナルコース」では、一部の科目で英語イマージョン授業を選択し、海外大学・国内大学それぞれに対応します。

 英語教育の特徴としては、同校がCambridge International Schoolに認定されていることの意味・利点について詳しく紹介されました。中高6学年の英語では主にケンブリッジ大学出版のテキストを使用し、オールイングリッシュの授業で4技能を伸ばすと同時に、世界の文化や生活について学びます。一方で、探究学習を各教科で積極的に取り入れており、対話や課題解決を重視した双方向の学びを展開しているそうです。

 このような先進的な教育を支えているのが、最大の強みともいえるICT環境です。生徒全員が自分の端末を持ち込み、授業はもちろん、探究学習や国際交流、学校行事などあらゆる場面で学びに役立てています。

 最後に、2022年度入試に関する説明がありました。クラスの改編に伴い、出願時に先進クラスまたはインターナショナルクラスのいずれかを選択することになります。「詳細は学校ホームページでご確認ください」とのことでした。

イメージ写真 図書館には、3Dプリンターやデジタルミシンなどを備えた「Fabスペース」を設けるなど、最新の施設・設備を活用してアイデアを形にする理想的な環境が整っています

www.js.kogakuin.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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