受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東大寺学園中学校

2021年8月25日(水)

楽しく自由な校風が伝統
完全中高一貫校に移行

 1926年、東大寺の境内に開設された勤労青少年のための夜間学校をルーツに持つ東大寺学園。現在は関西を代表する難関男子校として知られます。「東大寺学園の魅力」と題したこの日の説明会には、教頭の本郷泰弘先生が登壇。「校則も制服もない自由な校風が本校の最大の魅力」と紹介した後、入学式・授業風景・クラブ活動・体育祭・学園祭などの様子をまとめた学校紹介動画を上映しました。

 「中学・高校で過ごす6年間は人生に一度だけ。学校はとにかく楽しい場でなくてはならないと考えています」とのことばどおり、動画には、生き生きと活動する生徒が次々に登場します。楽しさの追求には、男子校であることも大きなメリット。「男子校には女子の厳しい目がありません。虫好きの生徒が毎日昼休みに虫捕りをしても誰も何も言わないので、好きなだけ没頭することができます」。そうやって、中高時代に一つのことに熱中した経験を土台に、研究者の道を選ぶ卒業生も少なくないそうです。

 2023年度入試を最後に高校からの生徒募集を停止。完全中高一貫校に移行する計画についても説明がありました。これまで44名4クラスの176名だった中学の募集人員を、2021年度より40名5クラスの200名に変更しました。現在の中1生からは1学年200名が高校卒業までの6年間を共に過ごす体制となりました。

深くおもしろい授業で
思考力と探究心を伸ばす

 次に、三つの教育方針「基礎学力の重視」「進取的気力の養成」「豊かな人間性の形成」について説明がありました。基礎学力とは大学・大学院で研究をするのに十分な学力との意味で、日々の授業では思考力と探究心を伸ばすことを重視しています。「深く、中身のある授業には自信があります。おもしろい授業でなくては生徒がついてきませんから」と本郷先生。進取的気力は、最近注目を集める非認知能力と共通すると述べ、学校行事などを通じてやる気や粘り強さ、積極性、協調性といった力を養っていると話しました。

 後半は、学校生活全般についての紹介が続きました。クラブ活動や生徒会活動は非常に盛んです。中学生のクラブ加入率は100%を超え、多くの生徒にとって大事な居場所になっています。なかには全国レベルで活躍するクラブも少なくありません。一方、学習面のサポートも充実。中学では指名制の補習を実施するほか、高2以降は放課後や長期休暇に、受験へ向けた講習・補習を行っています。

 大学入試に関しては、学年で真ん中ぐらいの成績、つまり校内偏差値が50以上であれば、ほとんどの大学に対応できるとのこと。たとえば、同校で志望者が多い京都大学工学部ではこの5年間、校内偏差値50以上の生徒は82.7%が現役で合格を果たしています。同校では進路の誘導は一切行わず、行きたい大学があれば、「受かるまでがんばれ」という指導をしているそうです。

 締めくくりに本郷先生は、高2の希望者が対象のオックスフォード短期留学について紹介。昨年、今年と中止になったものの、来年は何とか実施したいと準備を進めているそうです。生徒が学び、成長する機会をいかに提供するか。その思いが伝わってくる説明会となりました。

イメージ写真

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