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学校説明会レポート
灘中学校
2021年8月25日(水)
自主性と主体性を重視し
非認知能力を伸ばす
「精力善用」「自他共栄」を校是に、自由な校風の下で教育活動を行う灘中学校・高等学校。1927年に創立され、現在では関西最難関の男子進学校として知られます。教頭の海保雅一先生はこの日の説明会でまず、学力の定義について言及。なかでも、昨今話題になることの多い「非認知能力」がいかに重要であるかについて説明しました。
その非認知能力を伸ばすには、根気よくトレーニングを続ける習い事や部活動のほか、想像力を身につける読書が効果的としたうえで、最も強力な方法は非認知能力の高い集団に入ること。その点、灘校には学力テストで測ることができる認知能力はもちろん、非認知能力を伸ばす環境が整っていると説明しました。
その土台になるのは、自主性や主体性が求められる校風です。「本校には校則や制服はなく、生徒は『灘校生らしい振る舞い』を自分で考えなくてはなりません。その行動指針となるのが、創立時に柔道家の嘉納治五郎先生が定めた『精力善用』『自他共栄』という校是です」と話します。
具体例として挙げたのが部活動です。運動部・文化部を合わせて40以上あり、中学生は8割以上が参加。なかには全国大会や世界大会で活躍する部もあります。同様に、生徒会活動も非常に盛んで、多くの生徒が参加しています。選挙で選ばれる中央委員のほか、文化祭は文化委員会が、体育祭は体育委員会が企画から運営まで担うなど、学年の枠を超えて活動。こうした取り組みを通じて、みずから考え、周りと協調する力を身につけていきます。
6年間持ち上がりの担任団や
ロールモデルとの出会いが強み
学習面・生活面についても詳しい説明がありました。大きな特徴の一つが〝担任持ち上がり制〟です。これは各教科の教員7~8人がチームをつくり、持ち上がりで学年全体を担当する仕組みです。国語なら国語で1人の先生が中高6年を通して教えるため、効率の良い授業ができるとのこと。毎年クラス替えがあり、クラス担任も代わりますが、高校からの生徒が入学した後も担任団による1学年4クラス体制は維持。生徒は中1から高3まで同じ教員の下で学ぶことになります。
授業では、ICTの活用も進んでいます。各教室にはモニターやプロジェクター、Wi-Fiが完備され、中学生は全員がノートパソコンを所持。探究的な学びにも役立てています。また、英語では全学年でネイティブ講師の授業を実施。体育は柔道を必修としているのも特徴です。
最後に海保先生は、「本校にはさまざまな得意分野を持つ生徒がいます。多くの〝ロールモデル〟に出会うことで、目標達成への具体的な道筋をつかむことができます。非認知能力のなかでも特に大切なGRIT(やり抜く力)の高い集団でもあり、そのなかに身を置くことでGRITも育つ学校です」と強調し、説明会を締めくくりました。
なお、2022年度入試は、出願方法が郵便からオンラインに変更。試験日は1月15日・16日と統一入試解禁日から2日間ですが、合格発表は2021年度と同様、1日遅らせて4日目の18日となり、掲示とオンラインで行われる予定です。毎年多くの問い合わせがあるという調査書の欠席日数については、「正当な理由が記載されていれば、欠席が多くても問題ありません」とのことです。
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