受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

帝塚山中学校

2021年8月26日(木)

「男女併学制」「コース制」で
きめ細かな学習指導を実施

 初代校長の森礒吉先生が残した「子どもや若い人たちは学園の宝」ということばの下、高い人間力を持つ生徒の育成をめざしている帝塚山中学校高等学校。近鉄「学園前」駅から徒歩1分というアクセスの良さも魅力の一つです。

 同校の最大の特徴は、授業やホームルームは男女別々に行うものの、学校行事やクラブ活動は男女合同で行うという「男女併学制」を採用していること。コースは、希望する進路に合わせて、男子は「スーパー理系選抜クラス」「英数クラス」の二つ、女子は「スーパー理系選抜クラス」「英数クラス」「特進コース」の三つが用意されています。この日の説明会も、この男女併学制とコース制の説明からスタート。入試対策部長の松倉博幸先生は、コース制について「すべてのコースで国公立大学合格をめざしているので、基本の教科書は同じですが、コース・クラスで扱う演習問題が異なり、それに合わせて定期考査の内容が異なります」と説明しました。

 また、同校では、勉強・クラブ・行事を三つの柱として、すべてにバランス良く取り組むことを重視しています。中1から中2では必須の発展的講習や指名者講習を、中3から高3の長期休暇中には「大学受験セミナー」を希望制で開講。予備校の先生による特別授業京大ソリューションや、医学部医学科対策の講座も開かれています。こうした指導の結果、今春は167名が国公立大学に合格しました。松倉先生によると、その7割以上の約120名が現役での合格です。また、医学部医学科へは現浪合わせて71名が合格。このうち15名が国公立大学に合格しています。

クラブ活動も重要視
行事はオンラインに変更も

 クラブ活動や学校行事も盛んです。世界大会に出場経験のある理科部ロボット班や、全国の高校生の代表として政府への提言を行った数学研究部、全国大会常連の放送部など、さまざまな部が全国レベルの大会で活躍しています。松倉先生は「精神的な強さや集団で行動する力など、教室では学べない、社会に出てから必要な力を養うために、クラブ活動への参加を推奨しています」と説明しました。

 また、受験を控えた高3以外、すべての学年で宿泊行事を実施しています。昨年は中止になりましたが、今年は、中1男女を対象としたサマーキャンプを近江八幡休暇村で行いました。また、卒業生によるキャリア教育講演会や学内での出張講座も行っており、卒業後の進路について生徒自身が考えるきっかけにもなっています。なお、例年、ハワイで行っているサイエンスキャンプは、今年はハワイのミリラニ中学校とオンラインでの交流に変更して実施。そのほか、海外の大学院生との交流もオンラインで実施しています。

 最後に入試について説明がありました。2021年度と大きな変更はなく、試験日は統一入試解禁日初日である15日の午前・午後と、2日目16日の午前、3日目17日の午前・午後です。合否はそれぞれの試験の翌日に発表されます。

 松倉先生は「しっかり学校情報を集めて、お子さんに合った学校を選んでください。本校も候補の一つに入れていただければと思います」と説明会を締めくくりました。

イメージ写真

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