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学校説明会レポート
神戸女学院中学部
2021年8月27日(金)
祈り、傾聴する毎朝の礼拝は
伝統を受け継ぐ大切な時間
神戸女学院は、米国伝道会から派遣された女性宣教師が開いた私塾をルーツに、1875年に創立されました。関西で最も歴史の古いミッションスクールです。説明会では、まず、ドローンで上空から撮影した映像とともに、学校施設が紹介されました。里山の地形を生かした緑豊かなキャンパスにたたずむ、著名な建築家ヴォーリズが設計した美しい校舎群は国の登録有形文化財に指定されています。
同校の永久標語は、「愛神愛隣」という聖書のことば。毎朝8時30分からの礼拝は、その精神を育む大切な場です。生徒たちは10分前には講堂に集まり、パイプオルガンの響きに包まれて祈りを捧げます。そして、聖書を読み、讃美歌を歌い、さまざまな人の話に耳を傾けます。礼拝には牧師・教員・在校生・卒業生など、さまざま立場の話者が登壇し、その数は年間180人に上ります。なかでも、生徒たちの目が最も輝くのは、生徒自身が話者となるときとのこと。さまざまな委員会や行事のリーダーがどのように苦境を乗り越えたのか。数学オリンピックのような大会にチャレンジした生徒がどんな努力をしたのか。等身大の経験は後輩たちを勇気づけ、やる気に火をつけ、目標を見つけるための大きなヒントを提供するのです。
「本校では、がんばることを肯定する文化が受け継がれています。がんばった人はみんなで称えるし、後輩たちはそれにあこがれて自分もがんばり、その経験を伝えていく。こうして伝統の〝バトン〟がつながれていきます」と森谷先生は話します。
将来への高い目標を掲げて
約6割が理系学部に進学
教育面での大きな特色の一つが「クルー・メソッド」という神戸女学院独自の教授法による英語教育です。「簡単に言うと、赤ちゃんが英語を母語として自然にマスターするプロセスを再現したものです。授業はオールイングリッシュ。生徒たちは意味や文法の前に、正確に発音を聞き分けることから始め、徐々に表現力を高めていきます」と森谷先生。
同校では進学先の大学名は非公表ですが、近年は理系学部への進学者が約3分の2を占めており、うち半分は医学部とのこと。この理系進学率の高さを支える背景には、数学や理科の徹底した先取り教育や、難関大学に対応したカリキュラムがあるのはもちろんですが、「それだけではない」と森谷先生は語ります。
「本校において進路は『数学や理科が得意だから』のような今の得意不得意から選ぶものではなく、『医師や研究者になりたい』のように将来の目標から選ぶものです。実際に、数学が苦手でも、英語でしっかり得点すれば理系の入試も突破できます。まずは一人ひとりが目標を明確にすることを大切にしています」
一方、学校行事については、コロナ禍で中止を余儀なくされたものもありますが、オーストラリアの姉妹校を訪ねる「スタディツアー」をオンラインで開催したり、海外の女子大学生を招いて交流する「エンパワーメントプログラム」を、日本在留中の留学生を招いて実施したりするなど、さまざまな工夫で開催の道を探ったそうです。
最後に森谷先生は、毎年卒業時に実施している「学校評価アンケート」に触れ、「その結果を見ると、生徒の97%、保護者の95%が『入学してよかった』と回答してくれています。これを100%にするために、これからもより良い学校づくりに取り組みたいと思っています」と締めくくりました。
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