受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

昭和学院秀英中学校

2021年9月3日(金)

質の高い授業ときめ細かい進路指導で、「目標に向かって自ら走り出す」生徒を育成

 「明朗謙虚・勤勉向上」を校訓とする昭和学院秀英中学校・高等学校は、千葉県屈指の進学校です。キャンパスは幕張新都心に隣接した文教地区にあり、生徒の可能性を大きく引き出していく教育が実践されています。

 この日、オンラインで開催された説明会で、校長の鈴木政男先生は「生徒一人ひとりが、個性に応じてその能力を将来にわたって発揮し、向上させていくための基盤を作り、支えていくことが本校に課せられた大きな責任だと考えています」と述べ、「質の高い授業」「きめ細やかな進路指導」「豊かな心の育成」という三つの実践目標を示しました。また、鈴木先生は「生徒には将来、世の中のために何をするかという大きな目標を持って、社会を支えていく人材になってほしいと考えています。そのために本校では、生徒一人ひとりがその可能性を存分に発揮できるよう、応援していきます」と結びました。

 次に、中1を担任する長谷川光明先生が、6年間の学校生活について説明しました。同校の進路指導は、「目標に向かって自ら走り出す生徒の育成」をめざし、学習・生活態度の基礎・基本が身につくまでは、教師が徹底的に向き合い、追いかけ、声を掛けていくというものです。その成果は進学実績にも表れており、2021年度は東京大学に4名(現役2・浪人2)が合格しました。卒業生285名中84名が国公立大学に合格し、そのうち14名が東京大学、東京工業大学、一橋大学に合格しています。

 そんな同校では、6年間を3段階に区切って学習指導を行っています。中1・2は、生活・学習習慣の確立を中心に、仲間づくりを通して、前向きな、強い集団を作っていきます。一日は朝自習から始まり、午前8時から集中して各教科の課題に取り組みます。指名制・希望制の講習も充実しており、通常時は無料で、長期休暇中は1科目100~200円程度で受講できます。また、部活動も盛んで、9割以上の生徒が何らかのクラブや同好会に所属していますが、「平日は午後6時まで、休日は4時間」と活動時間を制限しているため、学習との両立も可能です。

 中3・高1は、行事や部活動などで精神的な成長を図る一方、大学見学会や卒業生の現役大学生による座談会、受験ガイダンスなどを実施して、自分を見つめ、進路について深く考える機会を与えます。学習面では、数学・英語は1クラスを2グループに分けた少人数制で授業を行うほか、国語の古典は中3から先取り授業がスタートします。高1からは、授業以外の活動では高校から入学した生徒との交流もあり、互いに刺激し合いながら親密な関係性を築いていきます。

 高2・3に対しては、希望する進路を実現するため、受験生としての自覚を持って学習を進めていきます。高3では、夏期講習が教科・科目ごとにおよそ80講座開講されるほか、個別添削、面接練習、個人面談も随時行い、受験に向けた学習を徹底してサポートしているそうです。

 このほか、学校行事も盛んです。新型コロナウイルス感染症の流行により、2021年度は中止、または形を変えての実施となっていますが、体育祭、雄飛祭(文化祭)、修学旅行などがあります。また、アメリカ・ワシントンで20日間ホームステイを行う中3の「海外語学研修」などの英語研修なども充実しています。長谷川先生は「本校の生徒は、明るく穏やかで、知的好奇心が旺盛です。生徒一人ひとりが持つ大きな可能性が、仲間の成長とともに大きく開いていくのです」と結びました。

イメージ写真 幕張新都心に隣接する閑静な文教地区にあるキャンパスには、冷暖房完備の体育館や開閉式のプール、独立図書館、全面人工芝グラウンドなどの設備も充実しています

www.showa-shuei.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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