受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

三輪田学園中学校

2021年9月6日(月)

英語とICT教育で、積極的に「哲学・探究する女性」「挑戦・行動する女性」を育成

 「豊かな人間性と高い学力を併せ持った女性を育てる」という意味を持つ「徳才兼備の女性の育成」を教育理念に掲げる三輪田学園は、創立130年を超える女子伝統校です。2021年からは、すでに導入されている「哲学対話」をカリキュラムに組み込み、探究学習“MIWADA-HUB”を導入するなど、問題発見力・解決力の育成にさらに力を注いでいます。

 説明会の冒頭、この4月に校長に就任した塩見牧雄先生が、新型コロナウイルス感染症の影響下における教育環境について説明しました。東京都に4回目の緊急事態宣言が出されているなかで2学期が始まった当初は、通常50分の授業を40分に短縮して対面授業を実施し、部活動や文化祭の準備なども行ったそうです。塩見先生は「登校を控えたいという生徒については、自宅でもオンラインで授業を受けられるよう、配慮しています。学校は生徒が安心していられる場であり、しっかりと勉強する場であり、同時にクラブ活動や行事を通じて心と体を育む場でもあります」と、ハイブリッド型授業のメリットを強調しました。

 学習サポート体制については、中学の早い段階から、一日2時間の自宅学習を生活習慣に組み込むよう指導しており、「まなびクラブ」という放課後の学習をサポートする体制も整っています。例年、中1は全員が参加しますが、今年は中2も全員が参加しているそうです。大学生のメンターによる指導の下、英語・数学を中心に学習するもので、本人が希望すれば週に何回でも利用できます。塩見先生は「9月の時点では緊急事態宣言下なので、午後7時30分から9時にかけて、毎日オンラインで『まなびクラブ』を行っています」と説明しました。

 続いて、「現在、三輪田学園が注力していること」として、塩見先生が挙げたのが英語教育とICT技術の活用です。英語については、卒業生の6割以上が英検®2級以上を取得し、今後変化の予想される大学入試にもスムーズに対応できる実力を培っています。また、画像加工ソフトやPython(パイソン)といったプログラム言語にも触れるクリエイター教育を実践しているのも特徴です。

 最後に、2022年度のカリキュラム改訂について説明がありました。高1からは英語の授業数が1コマ増え、従来のコースよりも英語の授業数をさらに2コマ増やした「Super Englishコース」も新設されます。このコースは、海外大学進学や国内の国際系学部・学科を志望する生徒、そして英語の学力をさらに伸ばしたいという意欲のある生徒を対象としています。また、高1の数学の授業は習熟度別で行い、高2では数Ⅱが必修となります。

 2022年度入試については、教頭の湯原弘子先生が説明しました。2月1日の第1回入試に午前B(定員5名)が新設され、同日の午後入試の定員が25名に変更されます。新設される第1回午前Bは、英検®の取得級に応じた点数と、2科(国語・算数)のうち高いほうの得点の合計点で合否が決まります。また、英語の授業では、中1入学時の段階で英検®準2級以上を取得している生徒と、帰国生B試験での入学者はHonors Classに、CSEスコアが1000点以上(英検®4級以上)の生徒はAdvanced Classに所属し、一人ひとりの力に合わせたグローバル・リテラシーを育成します。湯原先生は「Advanced Classに関しては、中2から英検®準2級取得者や、定期考査上位者も加え、英語の力を伸ばしていきます」と話しました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 English Loungeにて。一人ひとりの力に合わせた英語教育を行っています。リニューアルされた制服では複数のアイテムを各自が選んでコーディネートできます

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