受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

盛岡白百合学園中学校

2021年9月11日(土)

自然に恵まれた環境で、学ぶ力と人間力を伸ばす6年間

 1892年、シャルトル聖パウロ修道女会を母体に設立された盛岡女学校を前身とする盛岡白百合学園は、創立130年の歴史あるカトリックのミッションスクールです。全国七つの姉妹校に共通する「従順」「勤勉」「愛徳」の校訓の下、キリスト教に基づく全人教育を実践し、豊かな人間性と国際的な視野を持った女性を育成しています。

 オンラインで開催されたこの日の学校説明会には、入試広報副部長の中谷由美子先生があいさつに立ち、同校の教育内容を説明しました。

 生徒一人ひとりの学力を伸ばすために、中学では国語・数学・英語の授業に少人数制の習熟度別コースを導入しています。難関大学への進学に向けてトップレベルの生徒を育てる「アドバンスコース」と、ていねいな学習指導で基礎力の定着をめざす「スタンダードコース」があり、成績によってコースの入れ替えも行われます。中谷先生は「中高ともに充実した授業時間を確保しているので、余裕を持って学習できます。また、外部の模擬試験も積極的に利用し、学習のモチベーションを高めています」と話します。高校は「MEアドバンス(特別選抜進学)コース」「ME(特別進学)コース」「MS(文理進学)コース」「MI(総合進学)コース」の4コース制となり、目標を定めてそれぞれの進路を実現していきます。たくさんの大学に指定校推薦枠を持ち、白百合女子大学・仙台白百合女子大学への姉妹校特別推薦や、上智大学のカトリック学校特別入試制度が利用できるのも魅力です。

 同校が特に力を注いでいるのは英語教育とグローバル教育です。2名のネイティブ教員による英会話の授業やオンライン英会話でスピーキング力を鍛え、ディベート、プレゼンテーションなどのアウトプットの場を設けて「発表する力」を培います。毎年9月には、上智大学外国語学部英語学科の学生と共に英語漬けの3日間を過ごす、「Summer Teaching Program」を開催。カナダでの2週間の留学プログラムをはじめ、異文化理解を深める長期・短期の留学制度も用意しています。中谷先生は「本校は、世界で活躍する女性を育てるために、日々の教育活動を行っています。緑豊かな落ち着いた環境で、心も体もたくましく成長する6年間を過ごしてみませんか」と語りました。

 次に、入試広報部長の菅原浩先生が、キャンパスがある盛岡の街並みや観光名所、美しい自然、文化などに触れ、その魅力を伝えました。東北の夏祭りの幕開けを告げる「盛岡さんさ踊り」には、同校の生徒も参加しているそうです。

 続いて、学校生活の説明がありました。同校の一日は、心静かに5分間の瞑目(めいもく)を行う「サイレントアワー」からスタートします。中学生の授業やランチタイムの様子など、生徒たちの日常が詳しく紹介されました。自然観察合宿(中2)、長崎修学旅行(中3)、学園祭、クリスマスの集いといった四季折々の学校行事があり、冬には、学園内にあるゲレンデでスキーの授業も行われるとのことです。クラブ活動も盛んで、バスケットボール部やアーチェリー部など全国大会でも活躍するクラブもあります。菅原先生は、「女子だけの力でさまざまな活動を企画・運営する経験は、将来のリーダー育成にもつながっていきます」と強調しました。

 キャンパス内に併設されている学生寮(マリア寮)にはWi-Fiが完備されており、生徒一人ひとりに個室が与えられます。学習室・食堂・ピアノ室・娯楽室などがあり、寮生は和気あいあいと生活しているとのこと。菅原先生は「共同生活で心配りが自然に身につき、掃除や洗濯、洗い物などは自分で責任を持って行うため、自立心も養われます」と寮生活のメリットをアピールしました。

 2022年度の首都圏入試は1月8日で、午前に算数1科、午後に4科の試験を実施します。

イメージ写真 東京からは東北新幹線で盛岡駅まで約2時間10分、盛岡駅からバスで約15分。広大なキャンパスには「ステラマリス(食堂)」や1000名収容の「白百合ホール」など、充実した施設が整っています

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