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学校説明会レポート
大妻多摩中学校
2021年9月21日(火)
伝統の女子教育と教育理念を基盤に、予測困難な未来で活躍・貢献する女性を育成
1988年に設立された大妻多摩高等学校の併設校として、1994年に開校した大妻多摩中学校。小田急電鉄多摩線「唐木田」駅に程近い大妻学院多摩キャンパスにあります。
説明会の冒頭、校長の熊谷昌子先生は、予測困難な未来社会のなかで活躍・貢献する女性を育てるために同校が掲げている三つの教育理念を紹介しました。
一つ目は創設者・大妻コタカの「自らの足で立ち、自らの力で生きる」ということばが基となっている「自立自存」です。それを実現するため、同校では課題を発見・解決する力や論理的思考力を伸ばす教育に力を注いでいます。たとえば、探究学習における論文作成、生徒が主体となって企画・運営する行事やクラブ活動、そしてキャリア教育などを重視しているのはその表れです。こうして、生徒の幅広い分野に対する好奇心を育て、学び続ける粘り強さを培っています。
二つ目の「寛容と共生」では、多様化する社会のなかで、異なる文化や価値観を持つ人々と互いに文化的差異を受け入れ、尊重し合いながら新たな関係を築ける人になることを目標とし、異文化体験を中心にしたプログラムを行っています。中1で経験するプレ・エンパワーメントプログラムでは、世界各地からの留学生と一緒に、将来の進路について考えます。
そして、三つ目の「地球感覚」では、情報通信技術や交通手段の急速な発達によって「地球規模での相互の結びつき」が強くなっている世界で生きていくのにふさわしい人になることをめざしています。教科横断型授業や探究学習での研究・発表を通じてグローバルな視野を広げるとともに、SDGs(持続可能な開発目標)に対する理解を深めていきます。
2019年度からは、新たな改革『Tsumatama SGL』に取り組んでいます。これは、「世界を視野に活躍できる女性の育成」という新たな要素を取り込んだ三つのプログラムから構成されています。まず一つ目の「理数教育プログラム」(Science Education)では、論理的思考力と科学的探究心を育て、国公立大学や、医・歯・薬・看護・獣医などの医療系学部への進学につなげます。二つ目の「国際教育プログラム」(Global Education)では、国際的な視野や積極性・発信力を育て、海外大学や国内大学の語学系・国際関係系の学部など、英語を生かせる大学・学部への進学へと導きます。そして、これらの土台となるのが、高い学力、幅広い教養、豊かな人間性を育む「教養教育プログラム」(Liberal Arts Education)です。これらの頭文字を取って「SGL」と呼んでいます。
最後に熊谷先生は「本校の生徒たちは『やらなければならない』『やりたい』活動ができる環境にいます。生徒全員には必ずその人ならではの力があり、本校はそれを伸ばすことができる学校です」と結びました。
続いて、英語・国際教育について国際教育部の山根千明先生から説明がありました。同校では、2020年度より、英語を導入した「国際進学入試」を新設しましたが、その入試を経て入学した生徒たちが中2に進級したこの4月には、「国際進学クラス」を設置しました。
山根先生によると、この国際進学クラスでは、早くも2名が英検®準1級を、3名が2級を取得したとのことです。中3・高1に上がる際には、英語の成績と外部検定試験の結果に基づき、国際進学クラスと総合進学クラスとの間で生徒の入れ替えを行います。また、高1進級時に成績の基準をクリアした希望者約50名を対象に、ターム留学の機会もあるそうです。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
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