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学校説明会レポート
品川女子学院中等部
2021年9月7日(火)
社会に貢献する女性を育む
「28project」を実践
1925年に創立された品川女子学院は、校是「自ら考え、自らを表現し、自らを律する」の下、生徒一人ひとりの良さを発見し、個性を伸ばす教育を実践している女子進学校です。
説明会の冒頭、理事長の漆紫穂子先生は、学園の設立母体である荏原婦人会が、関東大震災が発生した当時、被災者を献身的に支えるボランティア活動を行った歴史に触れながら、「本校はわたしの曽祖母に当たる漆雅子が、手に職をつけ社会に貢献する女性を育てるために設立しました。『考えるよりもまず行動』『チームで協力して動く』『人の役に立つことを喜ぶ』という本校の教育理念は、現在まで大切に受け継がれています」と話しました。
さらに女性の社会進出の現状を示しながら、「日本は先進国のなかでも、社会で活躍する、模範となる女性が少ない国です。だからこそ、女子に特化した教育が必要だと確信しています」と強調しました。そして、「本校の生徒は、チャレンジから生じる『失敗』と、話し合いで生じる『もめ事』を必ず経験し、その過程で解決力を身につけます。それを理解したうえで、未来につながる学校選びをしていただけたら幸いです」と結びました。
続いて、中等部校長の神谷岳先生からは、同校が推進する「28project」について説明がありました。これは、女性のターニングポイントとなる年齢を28歳に設定し、そこ(未来)から逆算したライフデザイン教育を行うものです。同校は2014年から文科省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校として実践してきた取り組みを継続。中等部では「身近な関係性を再発見する」(中1)、「社会との関わりを考える」(中2)、「未知の世界を探求する」(中3)というテーマで能動的に学びます。また、企業と協働して商品開発を行う総合学習や、大学教授をはじめとする多彩なゲストによる特別講座を通して、偏差値やIQでは測れない「非認知能力」を養います。
一人ひとりに合わせた学習指導で
大学進学実績が向上
次に、高等部校長の権藤英信先生が学習指導と進路状況について説明しました。完全中高一貫教育の下、系統的・発展的な指導が行われている同校では、生徒たちが到達度をきちんと把握したうえで日々の学習に取り組んでいます。また、定期考査・模試の結果を生徒・教員・保護者が共有し、生徒一人ひとりに合わせた対策が行われています。さらに、教員の授業力を向上させるため、生徒による授業評価を導入するなど、より上質な授業を提供できるよう、常に心がけているそうです。これらの取り組みにより、生徒全体の学力が向上し、国公立大学や難関私立大学に進学。生徒の3分の1が理系で、医学部に挑戦する生徒や、薬学部・看護学部・理工学部をめざす生徒も増えているそうです。
最後に、広報部長の平川悟先生から学校生活について説明がありました。1学年は約200名で、中1・2は6クラス、中3~高2は5クラス、高3は6クラス編成です。6年間を通して選抜コース等は設けていません。体育祭・文化祭・合唱祭は、生徒が中心となって運営する「三大行事」です。同校では手を挙げれば誰でも実行委員になれるため、多くの生徒が主体的に行事運営にかかわっているそうです。
2022年度入試については日程・出題傾向とも例年どおりです。「表現力・総合型入試に向けては、日ごろから文章に書いて説明する練習に取り組んでください」とのアドバイスも伝えられました。
2020年に完成した新校舎C棟には、理科室やダンススタジオなどがあります。2025年夏には、すべての校舎がリニューアルされる予定です
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