受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

高輪中学校

2021年9月10日(金)

通学に便利な立地も魅力
本質を追究する学びを重視

 京都の西本願寺が設立した「普通教校」を前身とし、今年で創立136年を迎える高輪中学高等学校。「自主堅正」を校訓に掲げ、「自らの意志で真理・価値・生きがいを探求し、大きな隣人愛をもって社会の発展に尽くす人間」を育成しています。

 この日の説明会では、最初に校長の平野豊先生が学校の特長を説明しました。同校は都心に位置しながらも、忠臣蔵ゆかりの泉岳寺など、由緒ある建物に隣接した閑静な環境に恵まれ、地下鉄の「泉岳寺」「白金高輪」の両駅から徒歩5分以内、2020年に開業したJR山手線・京浜東北線「高輪ゲートウェイ」駅からも徒歩6分という便利さも魅力です。

 同校では、「人を育てる指導」「大学へ進学させるための指導」という二つの教育目標を設定しています。授業の8割以上を専任教員が担当し、6年間を持ち上がりで指導することで、朝の登校から下校までの学校生活をしっかりと見守ります。平野先生は「教育理念に『見えるものの奥にある見えないものを見つめよう』を掲げる本校は、授業・体験学習・部活動などを通して、バランスの取れた人間形成を図ります。生徒がそれぞれに個性を発揮し、励まし合ったり競い合ったりしながら絆を育んでいく、『学校らしい学校』でありたいと思っています」と結びました。

6年一貫教育体制の下
発達段階に応じてきめ細かく指導

 続いて、教頭の江口崇先生から、具体的な学校生活やカリキュラムについて説明がありました。同校では、生徒の発達段階に応じて、中高6年間を前期(中1・2)、中期(中3・高1)、後期(高2・3)の三つに区切り、きめ細かい指導を行っています。

 前期は「基礎学力徹底期」とし、クラスは学力が均等になるように編成します。生活面ではマナーや身だしなみについて指導し、学習面では課題の提出、小テストの準備・復習などを徹底させます。さらに指名制の補習を行い、成績不振者を出さないようにサポートしています。

 中期は「進路決定・学力伸長発展期」とし、選抜クラスを2クラス設けて習熟度別授業を行います。また、法律・経済・国際関係などの職場見学や大学見学などを通して、高1秋に行う文系・理系の進路選択に役立てていきます。

 そして、後期は「総仕上げ・進路達成期」です。文系・理系それぞれに選抜クラスを1クラス設置。高2の3月までに高校の範囲の学習を終え、高3からは演習を中心とした選択授業で、生徒一人ひとりが希望する進路に対応しています。江口先生は「生涯にわたる友人関係を築き、後輩に伝統を引き継ぐのもこの時期です」と語りました。

 体験学習も充実しています。中1の自然体験学習(長野)、中2の農工芸体験学習(福島)、中3の西日本探訪(沖縄)のほか、オーストラリアに行く高2の海外学校交流では、ファームステイや各種アクティビティーを経験します。江口先生は「これらの体験が、自己の成長への推進力となっていきます」と話しました。

 なお、2022年度入試では、2月1日のA日程、2日のB日程、4日のC日程において3時間目(社会)と4時間目(理科)の間の休み時間がこれまでの15分から20分になります。また、制服の素材が自宅で洗濯できるものに変わり、エンブレムの形も変更されるとのことです。

イメージ写真 JR山手線・京浜東北線「高輪ゲートウェイ」駅の開業により、通学がより便利になりました

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