受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

大阪星光学院中学校

2021年8月30日(月)

周りを照らし、自分自身も輝く
「世の光」となる人間を育成

 東京大学や京都大学に毎年多数の合格者を輩出している大阪星光学院は、1950年にカトリックサレジオ会の学校として設立されたミッションスクールです。校訓に「世の光であれ」を掲げ、学力の養成だけではなく、人間教育を重視する進学校として知られています。

 この日の説明会で、渉外広報部の八木健太郎先生は、「社会全体から家族や友人まで、周りを明るく照らし、そして自分自身も輝くような魅力ある人間の育成をめざしています」と、同校の教育方針から話を進めました。

 同校が大切にしているのが、サレジオ会のアイデンティティーである「アッシステンツァ」です。これはイタリア語で「ともにいること」という意味。それを実践する場の一つが合宿です。

 中高6年間での宿泊日数は合計約60泊にも上ります。中1の1年間だけでも20泊ほどあり、生徒たちは入学直後から中学校舎に隣接する研修館で行われる1週間の合宿を皮切りに、長野県信濃町の黒姫星光山荘での登山やスキー、和歌山県みなべ町の南部学舎での特別授業などを体験します。

 「昨年度からは、新型コロナの影響で、実施時期をずらすなどして対応していますが、本校にとって合宿は、生徒同士、生徒と教員、さらにはOBとの心の距離を近づけ、深いつながりを築く大切なものです。今後はできるだけ通常の状態に戻していきたいと考えています」と八木先生は伝えました。

 クラブ活動も、生徒同士のつながりを築く大切な場です。「大学入試を考えるとき、親や教員のことばよりも、先輩のがんばっている姿のほうが良い影響を与える」とのことで、生徒たちは時には仲間とぶつかりながらも、大きく成長しています。

繊細かつ骨太な学習指導で
生徒の学力を着実に伸ばす

 一方、学習面では、「繊細かつ骨太な学習指導」を徹底しています。中学では、しっかりした学習姿勢と基礎学力を定着させるため、宿題を多めに課し、週3日の小テストを実施。追試や補習も充実させ、遅れがちな生徒を引き上げます。夏休みなどの長期休暇中には、発展的な内容を学ぶ希望制の勉強合宿も行っています。「英語と数学は中3から高1の内容に入るなど進度は速いですが、授業時間を多くとっているので無理なく先取りができる」そうです。

 英語教育では、ネイティブ教員による英会話の授業が週1時間あるほか、校内で暗唱大会を実施するなど4技能の習得を重視。中3と高1の希望者を対象とした海外研修制度も整っています。理数教育にも力を入れており、生徒たちは各種の国際オリンピックに果敢にチャレンジし、好成績を残しています。

 また、将来を考えるきっかけづくりとして、第一線の研究施設を訪れる「サイエンスツアー」や、さまざまな分野で活躍するOBを講師に招いて行う「ほしゼミ土曜講座」なども設けています。「社会で活躍している先輩たちの話は、将来の方向性を決める一助となります」と八木先生。最後に、「生徒たちには、充実した学校生活のなかで将来の道筋を見つけ、『世の光』として周りを導いていける人になってほしい」と締めくくりました。

イメージ写真

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