受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

江戸川女子中学校

2021年9月30日(木)

創立90周年を節目に学習環境を刷新。「教養ある堅実な女性」の育成をめざす

 校訓に「誠実・明朗・喜働」を掲げる江戸川女子中学校・高等学校は、きめ細かい学習指導と豊かな情操教育で「教養ある堅実な女性」の育成をめざしています。

 説明会の冒頭、あいさつに立った校長の菊池今次先生は、「今年、創立90周年を迎えた本校では、その記念事業として新たな取り組みが進行中です」と述べました。そして、2022年の完成に向けて建設を進めている、正面玄関の向かい側の西校舎について、「本格的に受験勉強に取り組む高校3年生の専用棟です。3階建ての建物で、多くの演習室が設けられる予定です」と紹介しました。

 2022年度からは新しい制服も採用されます。この日の説明会では、アイテムの内容やデザインなどの詳細も発表されました。制服は中学と高校とで異なります。冬のジャケットは中高共通で、その下は、中学生はセーラースタイルにリボン、高校生はシャツとネクタイです。いずれもスラックスを選ぶこともできます。また、夏は、中学生はセーラーブラウスかポロシャツで、高校生はブルーの半そでシャツかポロシャツかを選びます。説明会の終了後には玄関ホールに見本が展示され、生地の手触りや質感などを確認することができました。

 続いて、校外での体験学習について説明がありました。同校では「自立心を鍛える」という目的で、さまざまな探究活動を取り入れた学びに力を注いでいます。生徒が主体となって、準備・計画立案・プレゼンテーションまでの一連の流れに沿って学習に取り組むことで、課題解決能力・情報収集力・コミュニケーション力などを養っています。たとえば、上野・浅草・鎌倉を訪れる社会科見学は、現地集合・現地解散で行われます。見学する内容や日程も、生徒たち自身が決めます。探究活動の集大成となるのが、中3の修学旅行です。それぞれの班が事前に、いつ、どこを見学するかを自分たちで決め、奈良・京都を3泊4日で回ります。

 カリキュラムも来年度から新しくなります。現在は週6日制で、1コマ65分の5時限授業(土曜日は3時限)ですが、これを45分×7時限(土曜日は4時限)に変更するとのことです。生徒が集中力を高めながら、短時間で充実した学びができるようにという狙いがあるそうです。また、理科のように、座学だけではなく実験や考察が必要な教科に関しては、2コマ連続で授業が行われます。さらに、グループ演習なども積極的に取り入れ、思考力の強化を図ります。

 続いて、大学合格実績についての説明がありました。この春は、国公立大学に現役で40名が合格。最近は、医学部医学科・看護学科・薬学部などの医療系の学部・学科が人気を集めているため、重点的に指導した結果、今春は薬学部に33名、看護学科に67名が合格しました。

 また、今年度から中学に開設された国際コースについても説明がありました。中高6年間で高度な英語力を育むこのコースでは、副担任をネイティブ教員が務めます。英語の授業は少人数制で行われ、英検®2級以上の生徒を対象とした「アドバンストクラス」と、英検®3級・準2級の生徒が対象の「スタンダードクラス」の二つに分かれて学びます。さらに、ネイティブの教員とのティームティーチングにより、音楽・美術を英語で学ぶ「イマ―ジョン教育」や、英語で学ぶ探究授業「グローバル・スタディーズ」などを通して身近な英語表現を身につけ、4技能を鍛えていきます。

 最後に、2022年度入試に関する説明がありました。2月1日午後に行われるAO入試の「基礎学力」については、「国語、算数ともに45分間の試験で約90問が出題されるため、わかる問題から解答するのがよいでしょう」とのことです。また、英検®4級以上を取得している受験生は、すべての入試において加点対象となるため、出願時に申請が必要です。2科・4科入試で合格した場合も、英検®3級を取得済みであれば国際コースに入学できるそうです。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 中世ヨーロッパのお城をイメージさせる外観が印象的な校舎。最上階には、やわらかい光が差しこむ自習室があります

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