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学校説明会レポート
日本大学豊山中学校
2021年10月13日(水)
付属校のメリットを生かしたキャリア教育と、遊び心を刺激する学びで「男子力」を磨く
真言宗豊山派によって1903年に開校された旧制豊山中学校を前身とする日本大学豊山高等学校・中学校は、1954年に日本大学の付属校となりました。医学部医学科を含む多様な学部・学科を擁する日本大学への内部進学制度が利用できる一方で、国公立大学、難関私立大学や医歯薬系学部への進学者も多く、受験指導力には定評があります。
この日の説明会の冒頭で校長の松井靖先生は、全国各地にある日本大学の付属校について紹介しました。26校の付属校のうち日本大学が直接運営する学校は11校ありますが、その中で同校は唯一の男子校です。松井先生は「校訓である『強く 正しく 大らかに』は、日本大学の建学精神『自主創造』を受け継いだものです。男子校だからこそできる『遊び心を刺激する教育』を実践し、生徒の『男子力』を豊かに高めていきます」と述べました。
国内最大規模の総合大学の付属校としてのメリットは、盤石な教育環境にあります。法学部・経済学部・生産工学部と連携して、高校段階から大学での学びを体験できるシステムが確立されています。松井先生は「生徒たちは早い時期から将来を意識できるので、文武両道の6年間を過ごしながら、自身の可能性を伸ばしていきます。男子校だからこそできる『ジェンダーフリー教育』にも力を入れ、男子としての在り方を考える機会も与えています」と結びました。
次に、広報部長の田中正勝先生が学校生活について説明しました。そして、「男子だけの環境だからこそ、自立を促す機会が多く与えられます。成長が著しく、多感な男子中高生にとって、異性の目を気にせず、理解し合える仲間たちと切磋琢磨できる環境は必要なものです。男子の成長は一見するとゆっくりですが、きっかけさえつかめば大きく伸びていきます。そのためには、早い段階から自学自習の習慣をつける必要があるのです」と話しました。
オリンピック代表候補選手を輩出している水泳部をはじめ、体育部の活躍で知られる同校ですが、それについては「文化祭に来ていただくと、プログラミングや模型、鉄道など学芸部の活動も盛んだということがおわかりになるでしょう。好きなものに打ち込みながら、勉強にも手を抜かないのが本校の生徒です。文武両道を実現するためには、時間管理が何より大切だということを、本人たちはよく理解しているのです」と強調しました。
時間管理を徹底させるため、同校では企業などで採用されているPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを教育に取り入れています。オリジナルの手帳を使って生徒一人ひとりが学習計画を作成し、自学自習の習慣や規則正しい生活リズムの確立を図っているのです。主要科目では複数の教員が指導するチームティーチングや習熟度別授業を導入し、きめ細かい指導を徹底させているのも特徴です。また、MAP(モーニング・アシュランス・プログラム)と呼ばれる10分間の朝テストを毎日行い、しっかりと理解させることで基礎力を培っています。さらに、全学年でタブレット端末を導入し、総合的な学習の時間や学校行事などに活用するとともに、学習記録などの自己管理にも役立てているとのことです。
キャリア教育も充実しており、職業考察(中1)、職場訪問(中2)、大学学部見学(中3)などは、将来について考える機会となっています。中3からは希望進路別にクラスが編成され、国公立大学、難関私立大学、日本大学の医歯薬系学部への進学をめざす「特進コース」と、日本大学への進学に向けて確かな学力を築き上げる「進学コース」の2コースに分かれます。さらに高校では、学習とスポーツを両立させる「スポーツコース」を加えた3コース制となり、各自の目標に合わせて授業を選択するようになります。卒業生の約4分の3は日本大学に進学するため、現役進学率は例年90%以上ですが、中高一貫生は約2割が国公立大学や難関私立大学に進学しているそうです。なお、国公立大学を受験する場合は、日本大学の一部の学部では被推薦権を保持したまま挑戦が可能です。
東京メトロ有楽町線「護国寺」駅からほど近い場所にある11階建ての校舎。この中に、図書館、屋内プール、3階分を使った吹き抜け構造のアリーナなどが組み込まれています
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