受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

清風南海中学校

2021年8月31日(火)

コースを問わず
全員が国公立大学をめざす

 清風南海学園は1963年の創立以来、仏教精神を基盤とした教育を実践。校舎は2013年の創立50周年を機にリニューアルされました。

 「本校は全員が国公立大学をめざす進学校です」という入試広報部長の伊藤豪紀先生の力強いことばからスタートしたこの日の説明会。同校では、充実した学習指導によって確かな学力を育む一方、豊かな人間性を養う心の教育も大切にしています。

 まずはその柱となる、仏教精神に基づく建学の精神「徳・健・財」について説明されました。「徳」は〝自利利他〟(仏道修行により得た功徳を、自分が受け取るとともに、他のためにも仏法の利益を図る)を心がけること、「健」は規則正しい生活習慣を身につけること、「財」は常に正しい予算生活を送ることを指します。社会のなかで、安心と尊敬と信頼の対象となり、信用され得る人物を育成するため、朝礼では般若心経を読誦するほか、「宗教」の時間も全学年で週1時間設けています。

 続いて、動画で学校生活の様子が紹介されました。きれいに整備された人工芝のグラウンドから、すべての教室に設置されたプロジェクター、インターネット環境と続きます。また、敷地内には農園もあり、中1全員に一定のスペースが与えられ、それぞれ工夫しながら野菜作りにチャレンジしているそうです。

徹底した受験対策で
高い大学合格実績を実現

 進路に関しては、過去5年間とも卒業生のおよそ80%が国公立大学に合格しています。今春は297名が卒業し、現浪合わせて、232名が国公立大学に合格。このうち東京大学は5名、京都大学が23名、そして38名が医学部医学科です。

 この優れた合格実績を支えているものとして伊藤先生が挙げたのは、きめ細かい学習指導です。同校の授業時間は月曜から金曜が7コマ、土曜が4コマで、週39コマとかなり多めです。中学入学時に「特進コース」「スーパー特進コース」に分かれますが、両コースとも国公立大学合格をめざすことには変わりありません。

 また、どちらのコースも教材・進度は同じですが、演習量や「学びの深度」は異なるため、学年末に成績を考慮して入れ替えが行われます。なお、大学合格実績に関しては、「スーパー特進、特進のいずれで入学しても、同様の結果が出ている」とのこと。すなわち、入学時の成績ではなく、入学後をいかに過ごすかが大切だと強調しました。

 部活動についても説明がありました。中学生の加入率は約80%で、みんな熱心に活動しています。なかでも科学研究部は、2018年ロボカップの世界大会に出場し、ベストストラテジー賞を受賞しました。ちなみにその受賞者の1人は京都大学医学部に進学したそうです。定期試験で一定以上の成績がとれないと、部活動への参加が認められないため、生徒はふだんの学習にもしっかり取り組むそうです。

 学校行事は、中1・高1の「高野山修養行事」や、中2の「ニュージーランド海外研修旅行」など豊富に用意されています。ただし、現在は新型コロナウイルス感染症の影響から実施が難しいため、その代わりとなる行事を検討しているそうです。

 2022年度の中学入試については、特に変更はなく、今年度と同様に実施される予定です。最後に生徒が制作した「学校愛」が感じられる動画を上映した後、伊藤先生は、「より多くのお子さんに来ていただきたいと思っています。ぜひ挑戦してください」と語り、説明会を締めくくりました。

イメージ写真

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