受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

洛南高等学校附属中学校

2021年9月1日(水)

〝当たり前のことを当たり前に〟
できる力を「心の教育」で養う

 洛南高等学校附属中学校のルーツは、約1200年前に弘法大師(空海)が創立した日本最初の私立学校「綜藝種智院」にあります。JR京都駅から徒歩約13分、五重塔で有名な東寺のお膝元で、学習するには最適な落ち着いた環境です。かつては男子校でしたが、2006年に男女共学化され、2014年には附属小学校が創立されました。

 そんな同校には「規律正しく、清潔に努め、情操豊かに、勉学に励む」という実践項目があります。この日の説明会で渉外部長の中村信吾先生は、「本校では『心の教育』をいちばんに重んじ、生徒たちが命の尊さや、感謝の気持ちを身につけて卒業できるよう努めています」と話します。心の教育は、仏教の教えが大きな役割を果たしており、特徴的なものとして、登校時の校門への一礼や、大師の月命日に行われる「御影供」などがあります。また、「心は周りの環境に影響される」ことから、身の回りや自分自身の整理・清潔も重視し、月に一回、身装検査が行われます。

 さらに、社会性や協調性を育む学校行事や部活動も大切にしており、そのなかでも体育祭で行われる「応援合戦」は、同校の目玉です。説明会では、一昨年の赤組の応援合戦の様子を収めた動画が流されました。応援合戦を見て「自分も出たい」という理由で受験する生徒も少なくありません。なお、新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年・今年と、体育祭は中止に。今年の文化祭は生徒のみの参加と縮小して行われましたが、そんな状況下でも、生徒たちは開催できる喜びをかみしめて前向きに取り組みました。

みずから学ぶ学習習慣の確立を。
リニューアルしたHPは必見

 学習面では「予習→授業→復習→確認」という自発的な学習リズムを軸に、難関大学合格をめざしながら、その先の人生における学ぶ姿勢も養います。中村先生は、「本校での学びや活動に全力投球することが、志望校合格へのいちばんの近道です。定期テストでは毎回7割以上の得点をめざしてください」と言います。

 また、中学での学力差の開きを解消するため、今年度から高校6クラスのうち、3クラスは「総合探求」のクラスとして、基礎からリスタートできる授業を展開しています。現状に即したきめ細かい対応は、モチベーションの再構築につながり、実際に成績を挽回する生徒も多くいます。

 最後に、2022年度入試についての説明がありました。入試日は統一入試解禁日から3日目の1月17日。募集要項などは基本的に例年どおりで、変更はありません。出願時には「合格した場合は必ず洛南に入学する」専願か、他校との併願かを選びますが、入試翌日の18日13時までに塾を通じて学校に連絡した場合は、併願から専願への切り替えが可能です。

 なお、昨年度の合格最低点から判断すると、専願者は男子6割・女子7割以上、併願者は男女ともに7割5分以上の得点が、合格の目安といえるとのこと。中村先生は「出題傾向は例年どおり。過去問は5年分にしっかり取り組めば大丈夫です」と言います。

 7月にリニューアルしたホームページは、生徒たちが作った学校紹介動画など、同校のリアルな情報が盛りだくさんです。「入試情報」のページに掲載されている「4教科アドバイス」は、必ずチェックしておきましょう。

イメージ写真

www.rakunan-h.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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