受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

目黒日本大学中学校

2021年10月28日(木)

日本大学の準付属校として難関大学への進学も視野に入れた教育を実践

 1903年の創立以来、芸能やスポーツの分野に多くの逸材を輩出してきた日出中学校・高等学校が2017年末に日本大学と準付属校契約を締結し、2019年度より「目黒日本大学中学校・高等学校」として新なスタートを切りました。国公立大学・難関私立大学への進学も視野に入れた中高一貫教育を実践しています。

 この日のオンライン説明会の冒頭、教頭の片岡康二先生は、「わたしにも中学受験を控えた子どもがおり、保護者の皆さまと同じ立場です」と述べ、6年生の保護者の方への共感を示しました。日本大学の準付属校となって3年目を迎える同校は、「質実剛健・優美高雅」という建学の精神を掲げています。これは「うわべを飾りつけるのではなく、内面から心身ともに健全で、品のある優美な立ち居振る舞いのできる人」を意味しています。また、前身の日出中学校・高等学校から継承されている「しなやかな強さを持った自立できる人間を育てる」という教育理念について、片岡先生は「日々の学習、部活動、学校行事などあらゆる場面を通じて、互いの価値観を尊重し合う、信念と思いやりの心を持った生徒を育てたいと考えています」と語りました。

 中学では1コマ45分間の授業を平日は7コマ、土曜日は4コマ行い、ゆとりを持たせたカリキュラムで基礎学力の養成を図ります。また、各教科でアクティブラーニングを取り入れ、生徒が主体的に学ぶ姿勢を育てるとともに、問題解決力・進路実現力・相互理解力を伸ばします。先取り学習は中3から開始し、高3の1学期までに高校の内容の学習を終え、それ以降は大学受験に対応した演習が中心となります。

 中高一貫教育では6年間を3期に分け、中1・2を「基礎充実期」、中3・高1を「実力養成期」、高2・3を「応用発展期」としています。「基礎充実期」には学習習慣と基礎学力の確立を図ります。「実力養成期」に重点を置くのは、自主・自立の促進および学習成果の発表です。「応用発展期」には演習型授業を展開し、志望大学への合格力を高めていきます。

 英語教育にも力を注いでいます。中1からオンライン英会話を導入し、日本人教員とネイティブ教員によるTeam Teachingなどを通じて英語4技能をバランス良く鍛えていきます。3年間の英語学習の集大成として、中3生全員が1か月におよぶオーストラリア短期留学に参加し、現地では各家庭に1人ずつホームステイして生きた英語を学びます。海外研修プログラムも充実しており、ニュージーランド語学留学(高1・2希望者)、英国ケンブリッジ大学語学研修(高1・2の希望者から選抜)などがあります。

 学習フォロー体制も万全で、その拠点となる「学習支援センター」には専属のチューターや卒業生が常駐しています。各教科の教員と連携し、小テストや確認テストで合格点を取れなかった生徒に再テストを実施したり、自習のフォローをしたりして学習習慣を身につけさせています。また、AIによる分析でわかった、個々の苦手分野に応じた課題に取り組むこともできます。こうしたサポートの成果は、在校生の学力にも表れています。1期生(現中3生)の中1~3の外部模試の結果を見ると、A~Dの4段階中、Bゾーン以上が中1時では47%だったのに対し、中3時では64.5%に増加していました。基礎学力や学習習慣の定着の成果が表れています。片岡先生は「今の努力は、後の中学校生活の礎になると実感しています。努力できている自分を信じて、入試に向かってください」と結びました。

 2022年度入試は、2月1日午前に4教科型、1日午後に算数・理科合教科型、2日午前に2教科型・4教科型・適性検査型、4日午後に2教科型が実施される予定です。

イメージ写真 4路線を利用できる「目黒」駅から徒歩約5分。全教室に電子黒板を完備し、生徒は全員がiPadを所持します。そのほか、ダンスホール、屋上運動場、室内温水プール、武道場など最新鋭の設備を導入しています

www.meguro-nichidai.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ