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学校説明会レポート
細田学園中学校
2021年10月26日(火)
dots(原体験)教育で「未来を切り開く力」を育てる次世代型進学校
1921年創設の細田裁縫女学校以来、長く女子校として地元で親しまれていた細田学園女子高等学校が共学となり、細田学園高等学校と校名を変更したのは1999年のことです。次世代型の進学校として大規模な学校改革に乗り出し、2019年春には中学校を開校しました。そして創立100年を迎えた今春、中1から高3までの全学年がそろいました。
説明会の冒頭、校長の荒井秀一先生は「時代に即した教育を常に推し進めてきたなかで、『良き人として成長してもらいたい』という理念が揺らいだことはありません。偏差値至上主義の時代にあっても、本校が大事に守り続けているのは人間教育です。心身共に成長の著しい中学・高校の6年間は大切な時期です。本校は、仲間と困難を乗り越えながら、さまざまなことに挑戦し、豊かな人間関係が築ける環境を整えています」と述べました。
同校では、中高6年間という人生で最も多感な時期にたくさんのdots(原体験)を得るべき」という考えの下、「dots教育」を実践しています。中高時代に「好きなこと」「得意なこと」を見つけてそれらを伸ばしていき、自分の考え方や生き方を形づくるのが狙いです。続いて、理事長の持田直人先生からは「学校改革を始める際に意識したのは、これから中学受験に臨む子どもたちが働き盛りとして社会の担い手となる2040年です。その時代の社会がどう変化しているかを見据えて、求められるであろう三つの力『未来創造力』『国際力・英語力』『人間力』を身につけさせいと考えています」との話がありました。
ふだんの授業のほか、体験学習・行事・部活動など、学校生活のあらゆる場面で「DITOメソッド」という学びの手法を採用している点も特徴です。“DITO”とは、Define(定義する)→Input(入力する)→Think over(熟考する)→Output(出力する)の頭文字を取った造語です。このサイクルを繰り返して、主体性、チャレンジ精神、感謝・反省の心を培っていきます。また、各教科の授業では、協働学習、ディスカッション、プレゼンテーションの機会をふんだんに取り入れているとのことです。さらに、一つのテーマを多面的な方向から考える教科横断型の授業「Subject Week」を学期ごとに設けており、みずから課題を設定し、思考を深めていく力を養成しています。
英語教育については、ヨーロッパで使われている外国語能力の指標であるCEFR(セファール)で、海外大学への進学が可能なB2レベルの英語力を高校3年生までに身につけることを目標に掲げ、習熟度別に少人数での実践的な授業を行っているのが特徴です。生徒たちを10名以下の少人数グループに分け、ネイティブ講師による指導でコミュニケーションスキルを磨くほか、海外の講師とオンラインでつなぐマンツーマンの英会話レッスン「POEC」を朝のホームルームの時間に週5日実施しています。さらに、英語漬けで2週間を過ごすイングリッシュキャンプ、海外の人々や文化に触れる国際体験学習、中・長期留学制度など、希望制のプログラムも充実しています。
持田先生は「本校が何よりも大切にしているのは、建学の精神『愛と奉仕』に基づいた人間教育です。どんなに優れた能力を持っていたとしても、親しい人々や家族から信頼され、愛されていなければ、幸せな人生は送れないからです」と結びました。
最後に、2022年度の入試について説明がありました。1月10日午後(大宮会場)と12日午前に行われる特待生入試に合格した場合は、入学金のほか、最長6年間の授業料・教育充実費が免除となります。入試問題は、同校の教育方針を反映した内容となっており、国語や社会では必ず「あなたはどう考えますか」と問う記述問題が出されます。持田先生は「日ごろから新聞などでニュースに触れ、それについて自分の意見を自分のことばで表現する練習をしておくとよいでしょう」とアドバイスを送りました。
今春、中学生専用フロアがある2号棟が完成。最寄りの東武東上線「志木」駅からは徒歩約15分です。また、JR「浦和」駅と「南与野」駅から路線バスも運行されています
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