- Top
- 学校行事/学校説明会
- 横浜富士見丘学園中学校:学校説明会レポート
学校説明会レポート
横浜富士見丘学園中学校
2021年11月1日(月)
国際教養人として、未来を「幸せに生きる」力を育成する
1923年に設立された日の出女学校を前身とする横浜富士見丘学園。「敬愛」「誠実」「自主」を校訓に掲げ、女子校としての長い歴史を歩んできましたが、2019年度に共学校となりました。オンライン説明会の冒頭、校長の駒嵜健先生は「真の教育は魂の教育」「教員生徒一心不離」という教育の理念を紹介し、「これからの社会で必要となる力は『しなやかさ』『寛容さ』『粘り強さ』です。本校では、子どもたちが未来社会を幸せに生きる力を育み、魂を込めて、一人ひとりの生徒を大切にした教育を行っています」と述べました。
同校では6年間を三つのステージに区切り、成長段階に応じたプログラムを実施しています。駒嵜先生によると、最も重要なのは最初の1年だとのことで、「この時期に自己肯定感を築き上げれば、自己有用感を持って社会に目を向けることができるのです」と話します。そのため、中1の1年間は、1クラスを20人以下の少人数で編成し、きめ細かく見守ります。中2からはクラスの人数が増えますが、英語と数学は習熟度別で学習します。また、中学段階では、男女別のクラス編成を採用していることも特徴の一つです。行事や部活動などは一緒に行うので、別学と共学の良い部分を享受できます。高校からは男女混合の「特進クラス」に進みますが、看護系や栄養系を含めた私立文系進学をめざす「女子進学クラス」も設置しています。
次に、教育の四つの基本方針について説明がありました。一つ目は「確かな学力」の養成です。中1・2は学習記録ノート「あしあと」を活用して生活と学習のリズムを確認し、英語タイピングを取り入れた朝学習や、放課後学習支援「TERAKOYA(中学生対象)」と「Success Club(高校生対象)」などで自学自習の習慣を培います。長期休暇中には講習を開講するほか、夏には中3対象の勉強合宿(2泊3日)も開催するなど、多様な取り組みが行われています。
二つ目は、グロ―バル社会で不可欠となる「活きた英語力」の養成です。英語への抵抗感をなくして「英語好き」の生徒を育てるために、中1・2ではネイティブ教員が副担任を務めます。さらに、中3・高1では週1回のオンライン英会話や、英語を母語としない外国人留学生と英語で交流する「グローバルアイ」を必修とし、全員が英語でコミュニケーションが取れる環境の下、Lingua Franca(国際共通語)としての英語力を身につけていきます。GTECや英検®も全員が定期的に受検しており、2019年度には英検®取得率が極めて高い団体に贈られる「ブリティッシュカウンシル駐日代表賞」を受賞しました。
三つ目の「理数教育の強化」では、AIやロボットに「使われない」人材になるために、文系選択者も理数科目を学んでいることが強調されました。アルゴリズム(中3男子対象)や理数探究(高2理系選択者対象)などの授業を通して、論理的思考力を構築します。
四つ目は、協働力や課題解決力などの「社会人基礎力」を育む「ジェネリックスキル」の育成です。駒嵜先生は「高1の『企業連携型探究学習』では、企業からのミッションに応えるプロジェクトに参加し、6年連続で『クエストカップ全国大会』に出場しました。子どもたちには、一生涯学び続ける『学び人』となるための礎を、本校で築いてほしいと願っています」と力強く語りました。
なお、2021年度からは、中学の国語の授業に「聴く力」を養う「ディクテーション」を導入しました。また、中学女子クラスでは、感性を磨き、心を豊かに育むプログラム「FLAP(Fujimigaoka Liberal Arts Program)」を開始し、バイオリン、油絵、英語の多読・多聴(中1・2)、国際教養基礎講座(中3)などによって、品位を持った国際教養人としての資質を高めています。FLAPの取り組みは、来年度から男子クラスにも導入する予定とのことです。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
英語圏以外からの留学生を招くプログラム「グローバルアイ」では、中3は「グローカル」を、高1はSDGs(持続可能な開発目標)をテーマに、他国の文化も学びながら英語でのアウトプット力を向上させます
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎