受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

高槻中学校

2021年11月14日(日)

課題研究や高大連携による
先端サイエンス教育を実施

 1940年に創立され、長く男子校としての歴史を重ねてきた高槻中学校・高槻高等学校。2017年4月に共学化され、現在、中1から高2までが男女共学で学んでいます。創立80周年に合わせた学校改革の一環として行われてきた大規模な校舎改築工事も、2020年3月に完了。充実した教育環境が整いました。

 この日、同校の多目的アリーナで開催された説明会では、まず教頭の平沢真人先生が写真を交えながら校内の様子を紹介。ホワイトボードとプロジェクターを備えた中学教室や、緑に彩られた中庭などについて説明しました。そして、教育内容について、「建学の精神に基づくスクールミッションとして『卓越した語学力や国際的な視野を持って、世界を舞台に活躍できる次世代のリーダーを育成する』を掲げ、先端サイエンス教育とグローバル教育に力を注いでいます」と述べました。

 このうち先端サイエンス教育では、生徒がみずからテーマを設定し、学びを深める「課題研究」を重視しています。七つの理科室が並ぶ南館1階の「サイエンスストリート」はその象徴。実験や実習が存分に行える設備がそろっています。また、大阪医科薬科大学との高大連携プログラムも同一法人だからこそできる魅力的なものです。「基礎医学講座」「基礎薬学講座」「医学部実習」など、医療系大学ならではの設備や知見を活用した講座が毎年開講され、たくさんの生徒が参加しているそうです。文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)にも選ばれている同校では、次世代の理系リーダーの素養を身につけるための教育がほかにもさまざまな形で進んでいます。

世界のリーダーを育てる
グローバル教育が進化

 もう一つの柱であるグローバル教育については、「スタンフォード大学+オンライン講座」やターム留学、海外研修など多彩なプログラムがそろっています。英語教育では、2020年度よりケンブリッジ大学の出版局の支援による「ケンブリッジ英語」のカリキュラムを導入。中学3年間は英語の授業を週8コマ確保し、うち5コマを日本人教師、1コマを多読、2コマをネイティブによる英会話に充てることで、英語4技能を習得する体制を整えました。「中学卒業時点での英検®2級取得率が年々上がり、現在は5割を超えています」と平沢先生。準2級は9割近くの生徒が取得しているそうです。

 このようにサイエンス教育とグローバル教育を重視し、「最優の進学校」を標榜する同校では、中学入学時は全員が「GL(Global Leader)コース」に所属し、中3からは「GLコース」に加えて、「GS(Global Science)コース」「GA(Global Advanced)コース」の3コースに分かれて学びます。コースは中1・2の成績と本人の希望によって決定。平沢先生は「どのコースに進むかは入学後にじっくり考えてもらえばいいと思います」と話しました。

 説明会終了後は、2班に分かれて校内見学ツアーへ。先生の案内の下、約6万冊の蔵書を誇る図書館や、プレゼンテーションの舞台となる講堂などを見て回り、充実した教育環境を確認しました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真

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