受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

多摩大学目黒中学校

2021年11月4日(木)

多摩大学と連携したAL活動で
視野を広げ、学習意欲を高める

 「質実清楚・明朗進取・感謝奉仕」を建学の精神に掲げる多摩大学目黒中学校・高等学校は、多摩大学とその系列校を運営する田村学園を運営母体とする共学の中高一貫校です。本物に触れることを通して生徒たちが高い目標を持ち、その実現に向かって成長できるような学校づくりをめざしています。

 説明会の冒頭、校長の田村嘉浩先生は、学校の特徴について「本校は、面倒見の良い共学の進学校です」と紹介しました。多摩大学の付属校である同校には、優先入学制度もありますが、利用者は例年5名程度です。田村先生によると、「多摩大学への進学資格を保持したまま他大学を受験する生徒も多数いる」そうです。

 同校では、生徒一人ひとりが日々の学習はもちろん、部活動や行事など何事にも前向きに取り組める環境を整えています。まず、目黒キャンパスには、中学生は午後8時まで、高校生は午後9時まで利用可能な自習室「ラーニングセンター」があり、そこでは専属の指導員による学習指導や有料・無料の講座などを受けることもできます。また、目黒キャンパスからスクールバスで約50分の場所にある「あざみ野セミナーハウス」には、広大な人工芝グラウンドや多目的体育館、宿泊設備を備えており、中学生は週1回、終日ここで授業を受けるほか、運動部の生徒たちの練習場所にもなっています。

 iPadを活用したアクティブ・ラーニング(AL)活動にも力を注いでいます。校外AL活動には、起業セミナーや企業訪問を通してビジネスプランを学ぶ「起業体験Study Group」、金融の仕組みを学び、株式投資についてレポートをまとめる「投資戦略Study Group」などがあり、産業界で活躍する人材を多く輩出する多摩大学ならではの高大連携プログラムといえます。

 生徒は校外AL活動を通して視野を広げ、ふだんの学習に対する意欲も高めているそうです。田村先生は、変化の激しい時代において、人生のそれぞれのステージで自己研鑽する必要性を説き、「何事にも前向きに取り組む明るい生徒たちを、向上心あふれる教員たちが支える、常に進化し続ける学校です」と結びました。

英語は専任のネイティブ講師による
オールイングリッシュの授業

 続いて、高2生のSさんとYさんが登場。入試広報部長の井上卓三先生がインタビューをする形で、学校生活について語りました。その話題の中心となったのが、英語教育を軸とした国際教育です。同校には専任のネイティブ教員が2名在籍し、授業だけではなく朝礼や学校行事でもかかわるため、生徒たちは外国人とのコミュニケーションに自然に慣れていくそうで、Sさんは「先生のことはニックネームで呼びます。ジョークを交えた、楽しくわかりやすい授業が魅力です」と話しました。

 中3の修学旅行では、全員がオーストラリアでホームステイを体験します。約2週間をホストファミリーとともに過ごし、現地の小中学校で授業を受けるそうです。Yさんは、現地で同年代の生徒と交流した経験をきっかけに、海外での学びに興味が湧き、「留学プログラムが充実している日本の大学か、海外の大学への進学を考えています」と抱負を語りました。

 最後に、生徒の話にも登場した2名のネイティブ専任教員が登壇し、英語で同校の英語教育についてスピーチしました。少人数制によるオールイングリッシュの授業やオリジナルのテキストなどが紹介され、同校の生徒のリスニングスキルの高さが強く印象づけられました。

イメージ写真 目黒通りに面したキャンパスには、ICT機器を導入した教室やカフェテリアなどがあります。学校から徒歩7分のところには第二体育館もあります

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