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学校説明会レポート
東京学芸大学附属世田谷中学校
2021年11月4日(木)
深みのある授業と多彩な行事で
〝みずから学ぶ意欲〟を育む
1947年に開校した東京学芸大学附属世田谷中学校は、教育者の育成を目的とした東京学芸大学の教育研究および実証の場としての側面を持つ、国立の中学校です。教育目標として「個性的で人間性豊かな人格をつくる」「創造性豊かな人間を育てる」「敬愛の精神に溢れた人間を育てる」の三つを掲げ、21世紀の社会を豊かに生きるための力を育んでいます。
オンラインで開催されたこの日の説明会の冒頭、校長の福本みちよ先生があいさつに立ちました。東京学芸大学と連携しながら、次世代を見据えた教育を実践していることに触れた福本先生は、「中学3年間は可能性を大きく広げる大切な時期です。本校では、生徒一人ひとりが持つ〝みずから学ぶ意欲〟を育むために、それに十分応えられる深みのある授業と多様な行事を実施しています。自由で自律的な教育環境の下、充実した学校生活を過ごせるよう、お子さまの成長を手助けしていきます」と述べました。
続いて、学校紹介の動画が上映され、学習や行事に取り組む生徒たちの生き生きとした姿や、新型コロナウイルス感染症の流行下で行われたオンライン授業の様子などが伝えられました。
三つの学習を有機的に結び付け
現代社会に必要な資質を育てる
次に、副校長の鈴木雄治先生から具体的な教育内容に関する説明がありました。同校では、基礎・基本の定着を徹底し、それをもとに応用や発展を図る「基本学習」、テーマ研究や実習などに取り組む「総合学習」、学級活動や道徳などを通して社会性を養う「生活学習」の三つを学習指導の柱にしています。鈴木先生は、「これらの学びをバランス良く実践し、IT化やグローバル化が進むこれからの社会に不可欠な資質や能力を培っていきます。そして、すべての生徒に『人とかかわって物事を進めていく力』『問題解決能力』を身につけてもらいたいと考えています」と話します。
その一例として鈴木先生が挙げたのが、中2・3の総合学習で行う「テーマ研究」です。生徒たちはみずから選んだ課題について研究を進め、その成果をレポートや作品にまとめて11月の「テーマ研究発表会」で発表します。学年や教科の枠を超えた取り組みのなかで、コミュニケーション力を高め、自己学習力を培うのが狙いです。
また、生徒が主体となって運営する学校行事や委員会活動も重視しています。新型コロナウイルス感染症の流行により、2021年度は林間学校(中2)や修学旅行(中3)のような宿泊行事はできませんでしたが、運動会や芸術発表会などは感染防止対策を徹底したうえで、内容を変えて実施したそうです。鈴木先生は「複雑化した現代社会で多様な価値観を持つ人と協働するためには、チームとして問題解決に当たり、いかに成果を出すかが問われます。各自が役割を持ち、共通の目標に向けて一つのプロジェクトを作り上げていくなかで、学ぶことは大きいと感じています」と強調しました。
AとBの二つの時間割を週ごとに交互に使って学んでいることも特色の一つです。どちらも木曜日は8時限まであり、2コマ連続の100分授業を実施します。実技や実習のほか、実験や観察、発表などを行う時間として活用しています。
2022年度の学力試験は、例年どおり2月3日に実施される予定で、募集人員は男女合計約60名です。出願は郵送のみでの受付となります。最後に、鈴木先生は「本校の原動力となっているのは、みずから考え、行動する生徒たちです。『さまざまなことにチャレンジしてみよう』という好奇心あふれる皆さんをお待ちしています」と語り、説明会を締めくくりました。
校内無線LAN ・プロジェクター・電子黒板などのICT環境が整い、2022年3月末までにタブレットパソコンが生徒全員に導入される予定です
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