受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

芝国際中学校

2022年6月11日(土)

「世界標準の教育」をグローバルとSTEAMから

 2023年4月から「芝国際中学校・高等学校」がスタートします。2022年11月には地上12階建ての新校舎が誕生予定。日本で唯一のサイエンスに特化したインターナショナルスクールであるLaurus International School of Scienceと連携し、校舎の一部を共有しながら世界標準のグローバルな学びを実現させます。

 この日の説明会は、建築中の新校舎に近い三田NNホールにて開催されました。最初に理事長の髙津稲穂先生が登壇し、新しい学校の構想について、次のように語りました。「グローバル標準の教育に挑戦するのと同時に、日本国内の大学進学に合わせたカリキュラムにも対応できる『ハイブリッドな学校』をつくります。新校舎は多様な学びの拠点として、生徒たちが生き生きと活用してくれることを願っています」

 当日アメリカに出張中だった開校準備室室長の小野正人先生からは、動画でメッセージが送られました。「お子さまたち、そして保護者の皆さまと一緒に新しい学校をつくってきたいと考えています。これからのグローバル社会をたくましく生きるために、お預かりした一人ひとりのお子さまを大切に育て、この社会に送り出すことをお約束します」と力強く語りました。

 開校準備室副室長の山崎達雄先生からは、教育内容について説明がありました。すべてのプログラムは「生徒、そして保護者が求める学校」という視点で創っています。山崎先生は「グローバル教育と科学・数学・芸術にも力を入れるSTEAM教育を両立した学校をめざしています」と語りました。

 グローバル教育については、Laurus International School of Scienceと連携し、行事や課外活動などに一緒に取り組むことによって、国内に居ながらにして国際感覚を養うプログラムを実践します。

 その一方で、「挑戦、行動、突破」をキーワードに掲げ、部活動や修学旅行といった学外でのさまざまなアクティビティーを生徒たちと共に作り上げていきます。キャリア教育にも力を注ぎ、生徒の夢を実現するための仕掛けの一つとして、アントレプレナーシップ(起業教育)が紹介されました。中学時代にはデザイン思考を学ぶことによって課題解決を学び、高校ではマーケティングを学びニーズを形にすることを実践していきます。さらに多くの起業家や第一線で活躍する社会人との出会いを通じて、進路設計につなげていくそうです。大人になってから学ぶことが多い「Critical Thinking」「Design Thinking」を中学生から学習。思考を可視化するマインド・マップやマンダラートなどを制作し、「考える手法」を身につけながら、他者との協働により「解決する力」を育てます。

 留学制度については、タスマニア州政府と提携したホームステイ(3週間)と短期留学プログラム(3か月)を予定しています。最後に学習面について、山崎先生は「本校では『上位を創り、中位を育て、下位をつくらない』をモットーに、徹底的な基礎学力のチェックと万全なフォロー体制で生徒をサポートします」と語りました。

 広報部の佐藤友哉先生からは、コースに関する説明がありました。同校では、理系・医学部も視野に入れながらハイレベルな教育を行う「本科Ⅱ類コース」、基礎的な力の養成を重視した「本科Ⅰ類コース」、海外生活や国際生活を生かした「国際生コース」の3コースを設置します。「国際生コース」はさらに、世界標準のカリキュラムを採用する「ADVANCEDクラス」と、世界で活躍できる英語力を育てる「COREクラス」の二つに分かれます。2023年度入試の募集要項は、9月1日に発表されるとのことです。

イメージ写真 新校舎にはプレゼンテーションが可能なオープンスペースなども設置され、グローバル化・デジタル化に対応した最新の学習環境となります

www.tokyo-joshi.ac.jp/shiba-kokusai/ 別ウィンドウが開きます。

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