受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

立教新座中学校

2022年6月13日(月)

10年間の一貫連携教育で「共に生きる力」を備えたグローバルリーダーを育成

 JR武蔵野線の新座駅と東武東上線の志木駅からスクールバスで約10分の場所にある立教新座中学校・高等学校。約10万㎡の広々としたキャンパスには、蔵書数17万冊以上の図書館、400mトラックを備えた全天候型フィールド、人工芝のサッカーグラウンド、公式の競技会にも対応可能な室内温水プールなど、充実した環境が整っています。

 冒頭のお祈りの後、あいさつに立った校長の佐藤忠博先生は「本校は立教大学を頂点とする付属校だととらえられがちですが、そうではなく、大学卒業までの10年間を視野に入れた『立教学院一貫連携教育』を実践しています」と述べました。立教大学の一貫校は同校と立教池袋の2校。同校と立教池袋の違いについて佐藤先生は「本校は高校で新たに約120名の生徒を受け入れます。そこで新たな人間関係ができ、多様な仲間たちとのつながりが生まれます。また、ゆとりある学習・スポーツ環境のなかで育つため、元気で伸び伸びとした生徒が多いのも特徴です」と語りました。

 次に、教頭の飯田武志先生から教育内容について説明がありました。建学の精神に「キリスト教に基づく人間教育」を掲げる同校では、「真理を探究する力」「共に生きる力」の育成をめざしています。飯田先生は「生徒にはリーダーシップを身につけてほしいと考えています。ここでのリーダーとは、他者を尊重しながらも、自分らしさを発揮して、周囲と共に何かをつくっていく人です。世界中の人々と『共に生きる力』を身につけたグローバルリーダーを育てることを目標としています」と話しました。

 そのため、国際教育にも力を注いでいます。イギリスの公立高校コリヤーズ・カレッジに約4か月間留学する「ワンターム留学制度」(高2の希望者対象)のほか、1年間の派遣留学や短期語学研修など、海外で学べるさまざまなプログラムを設定しています。

 学習面については、中学では国語・英語・数学の一部の授業で少人数制授業や習熟度別授業が実施されています。「5教科はもちろん、芸術教科も含め、中学段階で弱点をしっかり克服してから、高校に進学できるよう指導しています」と飯田先生。定期試験後の補習・補講も徹底しているそうです。

 高校に進むと、少しずつ大学進学を視野に入れたカリキュラムへと移行します。特に、高3の自由選択科目は自分の興味や志望する進路に応じて、80以上の講座のなかから自分で選択します。飯田先生は「月~金曜の2コマが自由選択科目になります。必修選択科目も加えれば420通りもの多様な学びに触れることができ、より自分の希望に合った学部選択が可能となります」と説明しました。

 また、立教大学との高大連携プログラムも充実しています。高1では大学教員による特別授業、高2・3では学部学科説明会などを開講。各学科の研究内容を知る機会となっています。さらに高3では同大学の講義を聴講できる特別聴講生制度があり、所定の成績を収めると、高校・大学両方の履修単位として認められます。

 立教大学へは卒業生の約8割が進学していますが、同大学にない学部や海外大学への進学を希望する生徒を対象に、高2から他大学進学クラスを設けて対応。国公立大学をはじめ、指定校推薦で他の私立大学へ進学する生徒もいるとのことです。飯田先生は「一人ひとりの希望に合わせた、個性を尊重する教育を大切にしています」と結びました。

イメージ写真 同じ敷地内にはチャペルや立教大学のキャンパスも。中学・高校の全教室にWi-Fiや大画面プロジェクターを完備するなど、ICT環境も整っています

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