受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

星野学園中学校

2022年6月9日(木)

「知を築く習熟度別学習指導」「世界につながる国際人教育」「心を動かす情操教育」を三本柱に、世界に通用する人材を育成

 1897年創立の私塾「星野塾」を前身とする星野学園は、女子高校としての歴史を歩んできましたが、2000年に中学校(共学)を開校すると、2003年には高校も共学化。21世紀を担える人間づくりをめざし、教養を高める全人教育で、国際社会に通用する人材を育成しています。

 この日のオンライン説明会で校長の星野誠先生は、「本校は、長い歴史がつくり出した十分な学習環境を備えています。ぜひ学校見学にもお越しください」とあいさつしました。

 次に、中学校教頭の渡邉朋子先生が、同校の教育の三本柱について紹介しました。一つ目は「知を築く習熟度別学習指導」です。中学のクラスは習熟度別に編成され、発展学習に力を入れる「理数選抜クラス」と、基礎学力の構築に重点を置く「進学クラス」とに分かれています。この日の説明会で渡邉先生は特に理数選抜クラスについて詳しく紹介しました。

 使用する教科書や副教材は両クラスともに同じですが、理数選抜クラスでは、難度の高い応用問題を多く扱っています。ただし、「理数」といっても、文系と理系の混合クラスで、進級時には学業成績によるクラス替えがあり、進学クラスから理数選抜クラスに移ることもできます。そのため、「授業の進度はいずれのクラスもほぼ同じ」だそうです。

 また、両クラスとも英語は中1から、数学は中2から習熟度別展開授業を導入。また、約100種類の講座から選択できる夏期講習をはじめ、昼休みや放課後の個別指導、定期テスト後の補習など、学力を伸ばすプログラムも充実。さらに、すべての生徒にタブレット端末を持たせ、各教科のプレゼンテーションなどに活用するほか、ポートフォリオの作成にも利用し、難関国立大学の総合型選抜入試を意識した学びにもつなげています。

 二つ目は、「世界につながる国際人教育」です。外国人教員による英会話の授業を週1回行い、英語での発信力を伸ばします。タブレット端末を使った電子版教科書も導入し、スピーキング力とリスニング力の強化を図っています。また、中1~3の希望者を対象にした福島県のブリティッシュヒルズでの英語合宿、オーストラリアでホームステイを体験できる中3の修学旅行など、授業で培ってきた英語力を発揮する場を設けています。

 三つ目の「心を動かす情操教育」でもさまざまなプログラムを実施しています。たとえば、同校にある約1500名収容のハーモニーホールを使って、能やバレエといった本物の芸術に触れる芸術鑑賞会を開催。各界の第一線で活躍する著名人を招いての講演会など、教養を深めて視野を広げるプログラムも充実しており、生徒たちの感性を磨いています。

 高校では、志望別に「理数選抜コース」「S類特進選抜コース」「α選抜コース」「βコース」の4コースに分かれます。このうち「理数選抜コース」には中学からの内部進学者だけが在籍し、最難関国公立大学や医学部医学科をめざします。東京大学の学生と英語でグループディスカッションを行う「グローバル養成講座」、最難関大学や医学部の教授による「大学出張講義」など、理数選抜コース独自のプログラムも設定されています。高2の2学期からは土曜の午後や長期休暇中に「難関大特講」を開講。大学入試の実践的な問題に取り組むほか、小論文対策や面接指導も受けられます。高2進級時からはすべてのコースが文系・理系の志望別のカリキュラムに移行。高3では志望大学に向けて、演習を中心とした授業が行われています。

 2023年度入試には大きな変更はありません。2022年同様、1月10日午前に進学クラス第1回、午後に理数選抜第1回、11日午前に理数選抜第2回、午後に進学クラス第2回、14日午前に総合選抜の計5回実施する予定です。総合選抜では、2科・4科のほか、3科(国語・算数・英語)も選択できます。10日・11日の入試では大宮会場での受験も可能です。

イメージ写真 石原キャンパスには、全天候型グラウンドの「星野ドーム」をはじめ、2台のグランドピアノ(ベーゼンドルファー・スタインウェイ)を備えた1500席のハーモニーホール、二つの体育館、床上下可動式屋内温水プール、自習室など、さまざまな施設がそろっています

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