受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

北嶺中学校

2022年6月25日(土)

少数精鋭のリーダー教育と文武両道を実践し、国公立大学や医学部への進学実績を伸ばす

 札幌市郊外にある北嶺中・高等学校は、「めざすなら高い嶺」をスローガンに掲げ、少数精鋭のリーダー育成教育を実践する男子進学校です。「校技」として生徒全員が学ぶ柔道とラグビーに取り組み、毎年、全校登山も行われるなど、文武両道の教育を通して心豊かな未来のリーダーの育成をめざしています。難関大学や医学部医学科への高い合格実績で知られ、2022年度は既卒生を含めて、東京大学に7名、医学部医学科には国公立大学に48名、私立大学に20名、防衛医科大学校に13名が合格しました。

 SAPIX代々木ホールで開催されたこの日の説明会では、寮監長を兼務する校長の谷地田穣先生が登壇。学校生活や寮生活の様子などについて説明しました。最初に紹介したのが、2021年10月末に完成した新しい寮棟「S棟」と、同年12月末に完成した高校棟です。S棟には北海道の大自然が見渡せる展望大浴場や、専門スタッフによる講習を受けた後、先生が見守るなかで楽しめるボルダリングウォールが設置されています。

 同校では、将来、生徒たちが国際社会で活躍できるよう、「探求心・好奇心」「思考力・判断力」「協調性・協働心」を育むさまざまな「探求型特別プロジェクト」を用意しています。そのなかで、2022年度からスタートしたのが「北嶺カルチェラタン」です。これは、音楽・美術に関心を持たせ、生徒たちの感性を磨き上げることを目的としており、ボストン交響楽団のクラシックコンサート鑑賞やメトロポリタン美術館での芸術鑑賞、京都・河村能楽堂での能楽鑑賞、落語などの古典芸能鑑賞などを行います。谷地田先生は「本校は1学年3クラス・120名の小規模校ですが、その小ささが最も良いところだと思っています。ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などへの海外研修旅行に全員で行けるのも、日本国内では本校だけです」と語りました。

 また、2023年度入試から新設される「特待選抜入試」の詳細も発表されました。入試日は2023年1月8日。北海道内の5都市のほか、仙台・東京・名古屋・大阪で行われます。入試成績上位合格者20名は入学金や授業料が免除され、奨励金(月額1万円)が給付されます。また、特待選抜入試の合格者は、学習支援体制を整えた生徒寮「青雲寮」に入寮できる「青雲寮コース」にも自動的に合格となります。

 最後に、全校生徒の3人に1人が生活している青雲寮についても説明がありました。寮生は現在367名で、その内訳は道内出身者が115名、道外出身者が248名、海外出身者4名です。青雲寮には寮母のほか、病気やけがに備えて看護師が常駐し、きめ細かくフォローしています。学習面については、夕食後の夜7時から11時までを夜間の学習時間とし、寮教諭が全学年を巡回して質問に対応しています。さらに、北海道大学医学部や札幌医科大学で学ぶ卒業生がチューターとして学習サポートに当たっているほか、寮生たちの進路相談にも親身に応じています。寮生向けのレクリエーションも豊富で、新入寮生歓迎ボウリング大会、焼肉バイキング、ジンギスカン祭りなど、楽しいイベントが毎月行われているそうです。谷地田先生は「本校の寮生たちは、一つの家に住む家族、兄弟のような関係です。ぜひ、学校や寮での充実した生活ぶりをご覧ください」と笑顔で話しました。

 こうした充実した教育内容と寮生活が人気の同校では、入学を考える家庭を対象に、個別見学、オープンスクール、そして各地での学校説明会を実施しています。学校を見学した家庭には、「見学証明書」が発行され、これがあれば東京・名古屋・大阪会場でも、学校見学をしていない「併願B」より有利な「併願A」という枠で受験をすることが可能になります。

イメージ写真 2021年に新寮棟と新教室棟が完成。テレビ、打たせ湯、水中照明を備えた「展望大浴場」やボルダリングウォールなども設けられました

www.kibou.ac.jp/hokurei/ 別ウィンドウが開きます。

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