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学校説明会レポート
栄光学園中学校
2022年7月13日(水)
キリスト教の人間観に基づき
社会と他者に仕えるリーダーを育成
神奈川県鎌倉市にある栄光学園は、1947年、カトリック修道会の一つであるイエズス会によって設立されました。1964年に現在の地に移転し、豊かな緑に恵まれたキャンパスで、社会に仕えるリーダーを育成しています。
横浜・はまぎんホールで開催された説明会であいさつに立った校長の望月伸一郎先生は、「わたしたち教員に必要なのは、生徒一人ひとりの『みずから伸びようとする力』を信じて、成長を妨げないようにすることです」と述べ、教育の基礎となるキリスト教の人間観について説明しました。
同校が大切にしているキーワードの一つ、 “MAGIS(マギス)”というラテン語は、英語では“more”(よりいっそう)を意味しますが、これは誰かと比較するものではなく、自分の能力を可能な限り成長させるということです。望月先生は、「本校では、学期末の通知表には順位を記載していません。相対的な数字では自分自身の価値は測れないことに気づいてほしいからです」と話します。スクールモットーとして掲げる“MEN FOR OTHERS,WITH OTHERS”(他者のために、他者とともに)の精神は、学校生活のあらゆる場面に息づいています。
豊かな学びの環境を整え
生徒一人ひとりの成長を促す
2017年には、11万㎡を超える広大な校地に、同校OBの建築家・隈研吾氏が設計を監修した新校舎が完成しました。望月先生は「環境が行動を誘発する」ということばを挙げ、「生徒たちはこの広いフィールドで伸び伸びと育っていきます。想定外の未知の事物に満ちている自然に囲まれ、直接体験して得る『一次情報』に触れることができる環境は、学校教育にとって非常に重要なのです」と強調しました。
生徒と教員、生徒同士のつながりが強いことに加え、イエズス会のネットワークを生かした世界の系列校との交流も大きな特長です。フィリピンの高校との短期交換留学、ボストンカレッジ夏季研修、アジア太平洋地区から8か国の高校生が集まるワークショップのほか、アメリカの高校生とメールで文通を行うなど、さまざまな国際交流プログラムが実施されています。
続いて登壇した広報委員長の古賀慎二先生は、子どもたちのコミュニケーション力や段取りを組む力が低下していることを指摘し、この二つの力を伸ばす教育活動について、映像や写真を交えながら説明しました。
1学年4クラス編成の同校では、各教科の教員が全クラスを担当することができ、学習サポートも柔軟に行われています。ペアワークやディスカッション、歌を活用した英語学習など、授業には多彩なスタイルの学びを取り入れていることも紹介されました。古賀先生は、「高3の夏に開催される理科の実験講座にも、希望者が殺到します。生徒たちは最後まで本校での学びを楽しもうとしているのです」と語りました。
開放的な造りの新校舎にはオープンな学習スペース「ラーニングスペース」があり、さまざまな学びが混ざり合う場となっています
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