受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

江戸川学園取手中学校

2022年6月30日(木)

「心豊かなリーダーの育成」を教育理念に、三つのコースで夢の実現をサポート

 1978年に高校が、1987年に中学が創立されて以来、「心豊かなリーダーの育成」を教育理念として、国際社会に貢献できる有為な人材の育成をめざしている江戸川学園取手中・高等学校。「誠実・謙虚・努力」を校訓に掲げ、「江戸取」の愛称でも知られています。

 この日の説明会の冒頭で上映された動画では、3年ぶりに開催された5月の体育祭をはじめ、生き生きとした生徒たちの様子が紹介されました。続いて登壇した校長の山本宏之先生は、同校が実践する「心力・学力・体力」の三位一体教育のなかで、道徳教育を重視していることについて、「いちばん最初に『心力』があるのが、その表れです」と説明しました。

 ICT教育については、中学生はiPadを購入して使用。高校生からは個人が所有するデバイスを使用するBYOD方式を導入しています。全教室にWi-Fiを整え、プロジェクターやスクリーンも設置して、全校生徒対象にオンライン授業を実施できる環境を整えています。

 次に2022年度の学校行事の紹介に移りました。4月には中1と高1でそれぞれ研修旅行を実施し、文化祭などの大きなイベントも通常どおりの対面形式で開催できるよう動いているそうです。海外研修は、2019年までは高2全員が修学旅行でカナダを訪問。2020年には中3・高1の希望者を対象にオーストラリアへのターム留学も予定されていました。山本先生は「2024年以降、海外研修を再開したいと考えています」と語りました。

 続いて、進路指導部部長の熊代淳先生から教育内容について説明がありました。熊代先生が最初に説明したのは、同校の特色の一つであるコース制について。中学校では「東大ジュニアコース」「医科ジュニアコース」「難関大ジュニアコース」の3コース制をとっています。所属するコースについては、中学入試での出願時に選択し、入学後のコース変更は生徒本人の希望と、成績など一定の条件が満たされた場合に限り認められます。

 2014年に江戸川学園取手小学校が開校し、茨城県初の「小中高12年一貫教育校」となった同校では、付属小学校からの一貫生を交えたクラスを編成。高校の「東大コース」「医科コース」には、高校からの入学生も合流します。一方、中学の「難関大ジュニアコース」の生徒は、高校で「難関大コース」へ進み、高2以降は高入生と同じカリキュラムで学びます。熊代先生は「3コースそれぞれに魅力があり、特色がはっきりしています。お子さんに合ったコースを選んでいただけたらと思います」とアドバイスを送りました。

 学習指導としては、大学入試から逆算し、月単位で綿密に組まれたシラバスの下、受験にも対応した授業を展開。中高6年間のうち、第1タームとなる中1・2では、学習習慣をしっかり身につけさせるため、多くの宿題を課します。第2タームの中3・高1では、外部のコンクールやボランティア活動などを通して、社会とのつながりや将来の目標を意識させます。最終段階となる高2・3では、生徒が主体的に目標を持ち、夢に向かって努力できるよう、希望者対象の「アフタースクール」と呼ばれる有料の課外講座を開講するなど、さまざまなサポートを行っています。

 入試については、中等部入試担当の遠藤実由喜先生が説明しました。一般入試は前年度と同様に、算数・国語・社会・理科・英語の「5科目型」、国語・算数・英語の「英語型」、適性A・Bと質問シートに英語を加えた「適性型」の3種類となります。また、適性型は12月17日と1月25日の2回となり、5科目型は国語、算数、英語、理科・社会の順で試験を行うといった変更点も伝えられました。

イメージ写真 2020年に冷暖房完備の新体育館「Sakura Arena」が完成。充実した設備も大きな魅力です

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