受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

国府台女子学院中学部

2022年7月21日(木)

仏教精神を礎とした情操教育を実践
高い現役進学率を誇る女子進学校

 1926年に創立された国府台女子学院。仏教精神を礎とする「敬虔・勤労・高雅」を三大目標に掲げる同校は、教養としての「知識」や「道徳」を超えた「智慧」と「慈悲」の体得をめざす県内有数の女子進学校です。

 この日、オンラインで開催された説明会の冒頭で、中学部副学院長の井上卓也先生は「仏教」「女子教育」「進学」という三つのキーワードを挙げ、同校の特色について説明しました。浄土真宗本願寺派の宗門校である同校では、情操教育の一環として、全学年で週1コマの「仏教」の授業を設けています。ここでは仏教の教義だけではなく、世界の宗教、神話、時事問題、哲学など幅広い内容を学びます。生徒の視野を多角的に広げ、道徳心・倫理観・歴史観などを育んでいるのです。

 二つ目の「女子教育」について、井上先生は「異性の目を気にせず、伸び伸びと過ごせる」という環境面での利点を挙げました。運動会や学院祭などの行事では、企画・運営から力仕事までを女子だけで担うため、将来、社会で主体的に活動するための素地を養うことができるそうです。学習面では、こつこつと努力を積み上げていく女子ならではの特性を生かした指導をしています。

 三つ目の「進学」については、現役進学率が具体的な数値で示されました。2022年3月の高等部卒業生は、その94.1%が現役で4年制大学に進んだとのことです。

多様な進路に対応したクラス編成
高等部には「英語科も設置」

 好調な合格実績を支えているのは、多様な進路に対応したクラス編成と選択制カリキュラムです。中3から「選抜クラス」が編成され、続く高等部では多様な進路に対応した「普通科」と、英語教育に特化した少数精鋭の「英語科」とに分かれます。このうち普通科の「美術・デザインコース」以外の生徒は、高2から希望に応じて、「進学理系」「進学文系」「選抜理系」「選抜文系」の各コースに分かれ、実力を高めていきます。

 また、中学部では毎週、漢字・計算・英単語の小テストを行い、学習習慣を身につけさせるとともに、基礎学力の定着を図っています。長期休暇などには補習・講習も実施するなど、万全な学習サポート態勢を整えているとのことです。井上先生は「放課後は自習室に英語や数学の教員が常駐しているので、わからないことはすぐに質問できます」とも話しました。

 最後に、入試広報部の槇野章二先生が、中1を対象に「入学してよかったこと」を尋ねたアンケート結果を紹介しました。1位が「友だち」、2位が「先生」、3位が「校舎」、4位が「図書館」、5位が「仏教」、6位が「女子校の校風・雰囲気」だったそうです。槇野先生は「仏教の授業には『すごく納得できておもしろい』『友人関係に大切な“共感”について学べてよかった』という意見がありました。仏教へのイメージが一変した生徒も多いようです」と語りました。

イメージ写真 専門の先生が指導する課外活動(華道・筝曲・茶道)も行われています。2026年の創立100周年を見据え、2023年4月から制服がリニューアルされます

www.konodai-gs.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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