受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

青山学院中等部

2022年7月25日(月)

みずからの賜物を見つけ、磨き
他者や社会のために役立てる人に

 明治時代初期に、アメリカの宣教師が創設した学校を源流とする青山学院。男女共学の中等部が開設されたのは1947年です。開校以来、キリスト教に基づく教育を行っています。

 説明会の冒頭で中等部部長の上野亮先生はキャンパスの立地に触れ、「渋谷は新しいものを生み出すエネルギーに満ちあふれた街です。キャンパスには本校の幼稚園生から大学院生までがいます。留学生や研究者も含む多様な人々が集い、自由でクリエイティブな人間へと成長できる環境が整っています」と語りました。

 続けて上野先生は、同校の教育の特徴を表す二つのキーワードを挙げました。一つ目は「キリスト教に基づく愛と奉仕の精神をもって、社会に貢献する」です。同校では毎日2時限と3時限の間の15分間に礼拝を行っています。「人は生まれながらに賜物を授かっており、生徒一人ひとりがかけがえのない能力や才能を持つ存在です。その賜物を探し、磨き、やがては他者や社会のために役立てる人間になってほしいと願っています」と上野先生は述べました。

 二つ目は「長期的な将来を見据えた教育」です。中等部の卒業生は高等部を経て、およそ85%が青山学院大学に進学します。受験勉強にとらわれない環境の下、校外学習・行事・国際交流など、さまざまなことに打ち込む過程でみずから考え、判断し、表現する力が育まれるそうです。

「教科センター方式」を採用した校舎で
積極的・主体的に学ぶ姿勢を養う

 続いて、広報委員長の筒井祥之先生が学校生活について説明しました。その大きな特徴は、2017年に現校舎が完成したのを機に採用された「教科センター方式」です。筒井先生は「音楽や理科実験だけではなく、英語や社会なども専用の教室に移動して授業を受けるシステムです。教員が来るのを教室で待つのではなく、生徒がみずから専用教室に移動するので、積極的・主体的に学ぶ姿勢が養われます」と話しました。なお、教科センター方式の採用と同時に、1学年は32名×8クラスとなり、少人数でのきめ細かい学習指導を実現しています。

 3年次に行われる選択授業の内容も紹介されました。ソーシャルイノベーション入門、韓国語、中国語、発展的な理科実験など、毎年20以上の授業が開講されています。筒井先生は「ユニークな学習を通じて、個人の才能と可能性を伸ばします。選択授業がきっかけになって、自分の進路を決める生徒もいます」と話しました。

 最後に、教頭の浦田浩先生から入試について説明がありました。募集人員は男女合わせて約140名ですが、「初等部からの入学者数によって、若干前後する」とのことです。2022年度は男女各67名が初等部から入学しました。浦田先生は「例年、入試は高得点での争いになるので、極力ミスをしないようにしなければなりません。時間配分が合否を分けます」と伝えられました。

イメージ写真 2019年に新しく生まれ変わった礼拝堂。約800席があり、中等部の生徒たちが一堂に会することができます

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