受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

西大和学園中学校

2022年7月30日(土)

東京大学に過去最多の79名が合格
創立34年目を迎えた進学校

 「次代を担う高い理想と豊かな人間性を持った生徒の育成」を教育目標に掲げ、1985年に法人を設立した西大和学園は、1986年に男女共学の高等学校を開校し、1988年に男子のみの中学校を併設しました。2014年からは中学でも女子の募集を開始しています。今春、東京大学に開校以来最多となる79名が合格。京都大学には40名、国公立大学医学部医学科(防衛医科大学校を含む)には46名の合格者を輩出するなど、関西有数の進学校に成長しました。

 東京・代々木のSAPIX代々木ホールで開かれた説明会の冒頭で、学園長の岡田清弘先生は、2023年度入試について説明しました。一般入試は、札幌・東京・東海(名古屋)・岡山・高松・広島・福岡の各会場と、奈良県の学園本校に加え、1月10日に沖縄でも実施されるとのことです。岡田先生は「日本各地に試験会場を設ける理由は、各地からさまざまな価値観を持つ生徒たちが集まり、切磋琢磨してくれることを一番に願っているからです」と語りました。

 全国から入学する生徒のために、同校が持つ男子寮(青雲寮・清栄寮)についても説明がありました。1992年4月に学園敷地内に設置された青雲寮は、中1~高1までの男子が対象です。中学生は8人部屋で、高校生は4人部屋で共同生活を送っています。寮専門の教員のサポートの下、毎晩90分×2コマの学習時間を設け、基礎学力を養う一方、バーベキュー大会やスポーツ大会といった寮独自の行事も実施して、寮生の絆を深めています。高2からは受験勉強に集中するため、2人部屋の清栄寮に移ります。

多彩な行事、国際教育を通して
学びや受験への意識を高める

 岡田先生は、多彩な学校行事についても紹介しました。中1では4月の新入生オリエンテーションを皮切りに、ファームステイ(8月)、スキースクール(2月)を実施しています。中2では富士登山(7月)を行います。中3では、12日間の「アメリカグローバル研修プログラム」に全員が参加しますが、これは、中学3年間の英語学習の成果を試す機会となっています。さらに高1全員を対象に行われる「海外探究プログラム」では、インド、ベトナム・カンボジア、中国(深圳)の3コースから選択し、それぞれの国の実情を探究します。

 このように国際教育を重視する同校では、世界を舞台に活躍するグローバルリーダーの育成を目的とした、アクションイノベーションプログラム(AIP)を実施しています。これは、海外探究プログラムなどを通して、国際人としての素養を身につけるとともに、各業界で活躍する「トップランナー」から話を聞く機会を設けるというものです。生徒たちにとっては、将来の進路や夢について考えるきっかけとなっています。

 最後に、岡田先生は「本校では子どもたちの“内発的な動機”を生むような環境づくりを心がけてきました。そのうえで、教職員が一丸となって指導にあたっているので、生徒一人ひとりが目標を達成するためのモチベーションを上手に高めることができています。それが、実績につながっているのだと思います」と、同校の魅力を語り、説明会は終了しました。

イメージ写真 最寄り駅のJR「王寺」駅へは、JR「大阪」駅から快速で約40分。JR「天王寺」駅からも快速で約20分というアクセスの良さも魅力です

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