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学校説明会レポート
成城学園中学校
2022年8月4日(木)
「自学自習」「自治自律」の精神で
目の前の課題を「自分事」ととらえる
1917年に澤柳政太郎によって創立された成城学園は、世田谷区成城に広大な校地を構え、幼稚園から大学・大学院までを擁する総合学園です。創立以来、受け継いできた「天分を伸ばす」「自学自習」「自治自律」の精神を軸とする同校は、子どもたちの自発的な活動を大切にした教育を実践し、一人ひとりが持つ力を引き出そうとしています。
この日のオンライン説明会は、撮影・編集をすべて生徒と教員で行った、手作りの学校紹介動画の上映から始まりました。入試広報部長の青柳圭子先生は、「学園にある桜並木は60年以上前に、当時の高校生が古新聞の回収で得た資金で植えたものです。グラウンドは、生徒、教員、保護者が一緒に水田を埋め立てて造り、校歌の作詞・作曲も生徒が手がけました。このように、本校では目の前の課題を自分事としてとらえることを大切にしています」と語りました。
続いて、青柳先生は6年間を2年ずつ、三つのステージに分けて展開する同校の学びについて説明しました。中1・2では基礎・基本の定着を図るとともに、自然に親しむプログラムとして「海の学校」(中1)、「山の学校」(中2)を実施し、仲間と協力することも学びます。中3・高1では、応用・発展的な内容として、より主体的に学ぶ探究教育・選択授業がスタートします。高2・3では進路別の3コース制となり、生徒は充実した選択科目の中から自分に必要なものを選びます。
国際教育と理数教育を重視し
多様な選択プログラムを実践
力を注いでいる国際教育では、独自の指標に基づく英語の一貫教育プログラムがあり、1人1台のタブレット端末を活用したe-Learningやネイティブ教員による授業、21世紀型スキルに対応した教材などによって、4技能をバランス良く伸ばします。また、中3では全員参加の福島県でのブリティッシュヒルズ研修と、希望者対象のオーストラリア短期留学を実施。高校ではカナダ、アメリカ、イギリスで学ぶ短期・長期の留学制度もあります。
理数教育も重視する同校では、校内に8室ある理科実験室を最大限に活用。中1は授業時間の約3分の2を実験・観察に充てて、分析力や考察力を伸ばしているとのことです。
高校の「課外教室」も同校の特色ある学びの一つです。これは学年にかかわらず受講でき、生徒たちは年間約25の講座から興味があるものを選択して学びます。青柳先生は、「最少で1講座を受けますが希望すればいくつでも受講できます。高2・3には50年以上の歴史を持つ教科横断型の『自由研究講座』もあり、大学の学びにつながるような深い探究活動に取り組んでいます」と強調しました。
成城大学への内部進学率は約60%で、高校3年間の全科目で一定以上の成績を収めることが推薦の条件となります。進学サポートもきめ細かく行われており、内部推薦の権利を維持しながら外部受験にチャレンジできることも大きなメリットです。
2016年に中高一貫新校舎が完成。2018年には第1グラウンドの人工芝化が完了し、教育環境がさらに整備されました
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