受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

昭和学院秀英中学校

2022年8月29日(月)

「前向きな強い集団」のなかで切磋琢磨。きめ細かい進路指導で社会を支える人材を育てる

 千葉県屈指の進学校として知られる昭和学院秀英中学校・高等学校。幕張新都心に隣接した文教地区にキャンパスを構え、伸び伸びとした環境の下、生徒の可能性を最大限に引き出す教育が実践されています。

 この日、オンラインで開催された説明会では、校長の鈴木政男先生があいさつに立ち「生徒一人ひとりが、個性に応じてその能力を将来にわたって発揮し、向上させていくための基盤を作り、支えていくことが本校に課せられた大きな責任だと考えています」と述べました。続いて「明朗謙虚」「勤勉向上」という校訓に基づく三つのスクールポリシーを紹介。一つ目のグラデュエーションポリシー(卒業までに育てたい力)は「社会に貢献できる人材育成」で、二つ目のアドミッションポリシー(求める生徒像)は「教育方針を理解し、秀英で学びたいと望む生徒」です。そして、三つ目のカリキュラムポリシーは、「思考力・表現力・判断力の育成」「グローバル化・IT化への対応」「コミュニケーション力の育成」「きめ細かな進路指導」「豊かな心の育成」「社会貢献精神の育成」で、同校ではこれらの方針に沿って充実したプログラムを実践しています。鈴木先生は「偏差値の高い大学に進学し、収入が高い仕事に就くといった目先の目標でなく、世の中のために何をするかという大きな目標を持ち、社会を支えていく人材になってほしいと考えています。そのために本校では、生徒一人ひとりを応援していきます」と語りました。

 次に、教育内容と学校生活について入試広報部の小島紀明先生が説明しました。同校では、6年間を3段階に区切って学習指導を行っています。中1・2は「生活・学習習慣の確立」「仲間づくりを通して前向きな強い集団を作る」がテーマです。一日は朝自習から始まり、午前8時から集中して各教科の課題に取り組みます。指名制・希望制の講習も充実しており、通常時は無料で、長期休暇中は1科目200円程度で受講できます。多くの仲間に出会える部活動も盛んです。9割以上の生徒が何らかのクラブや同好会に所属していますが、「平日は午後6時まで、休日は4時間」と活動時間を制限しているため、学習との両立も可能です。また、アメリカ・ワシントンで20日間ホームステイを行う中3の「海外語学研修」などの英語研修も充実しています。小島先生は「机上の学習だけがすべてではない、ということを日々生徒に伝えています。部活動や校外学習、行事も大切な学習であると考えています」と話します。

 中3・高1は、「リーダーシップを培う」「自分を見つめる」がテーマです。行事や部活で中心的な存在となることで精神的な成長を図る一方、大学見学会や卒業生による座談会、受験ガイダンスなどを実施して、自分の進路について深く考える機会としています。学習面では、数学・英語は1クラスを2グループに分けた少人数制で授業を行うほか、国語の古典は中3から先取り授業がスタートします。なお、高1からは、高校から入学した生徒と授業以外で交流する機会もあり、互いに刺激し合っています。

 高2・3は「受験生の自覚を持つ」「これまで以上に学習を徹底サポート」をテーマとしています。高3では、夏期休暇中に教科・科目ごとに70~80の講座が開講されるほか、個別添削、面接練習、個人面談も随時実施するなど、きめ細かい進学指導が特徴です。また、図書館を自習室として開放しており、中学生は午後6時まで、高校生は午後8時まで利用できるそうです。

 最後に進学実績について小島先生は「2022年春は、289名の卒業生に対して国公立大学への現役合格者は89名でした。そのうち東大、東工大、一橋大、京都大の4大学と医学部の合格者は最高実績の21名となりました。本校について文系志望が多いというイメージが強いようですが、理系とほぼ半々です。医学部・薬学部の志望者も多く、生徒の希望に応じた進路指導を行っています」と結びました。

イメージ写真 JR京葉線「海浜幕張」駅から徒歩約10分の広々としたキャンパスには、冷暖房完備の体育館や開閉式のプール、独立図書館、全面人工芝のグラウンドなどの設備が充実しています

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