受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

日本大学中学校

2022年9月3日(土)

確かな学力と豊かな人間性を高める
「SHINKA!プロジェクト」が始動

 1930年に日本大学の正付属校として開校し、1948年に新制の高等学校となると同時に、中学校を併設した日本大学高等学校・中学校。日本大学の教育理念「自主創造」の精神にある「自ら学ぶ」「自ら考える」「自ら道をひらく」を実践しています。

 同校ではICT教育・グローバル教育・人間教育に力を注ぐとともに、2030年の創設100周年に向けて学校改革に着手しました。「進化」「新化」「親化」「深化」「真価」の意味を込めた「SHINKA!プロジェクト」を始動させ、生徒一人ひとりが描く将来の夢を実現するための確かな学力と豊かな人間性を高めることをめざし、さまざまな取り組みを推進しています。

 この日の説明会の冒頭、校長の田村隆先生は同校の教育スローガン「Aiming high!」を紹介しました。「高みをめざそう」「目標を高く持とう」という意味のこのことばに、2022年度から、「Towards the future! ~さあ、その先の未来へ!」というサブタイトルを設定しています。これについて田村先生は「生徒たちが学習や部活動に『Aiming high!』の精神で取り組み、自分自身をさまざまな『SHINKA!』へと導いてほしいのです。『夢の実現に向けて、スタートを切ろう!』という思いが込められています」と語りました。

「中高一貫2−1−3システム」で
国公立大学合格者の増加をめざす

 改革の柱となっているのが、今年度から導入した「中高一貫2-1-3システム」です。これは、高校での学習効果を高めるため、中高の6年間を中1・中2の2年間、中3の1年間、高校の3年間の3段階に区切り、新しいカリキュラムを編成するものです。中1・2の2年間は「アカデミックフロンティアコース(AF)」と「グローバルリーダーズコース(GL)」の2コース制となります。AFは探究学習・体験学習に重点を置き、「能動的に行動し自ら道をひらく人材」を育てます。一方、GLでは英語教育・国際教育・海外研修を重視して、英語の授業はレベル別クラスで行います。中3では「特別進学プレコース」「総合進学プレコース」「総合進学プレコーススーパーグローバルクラス」に分かれて学びます。田村先生は「中3の段階から、大学受験や将来の進路に向けて意識を高めてもらうことが狙いです」と説明しました。

 大学進学実績では、2022年春の卒業生438名のうち234名が内部推薦制度を利用して日本大学に進学し、179名が他大学に進学していますが、このうち26名が国公立大学への進学でした。これは10年前(8名)の3.2倍です。田村先生は「新システムで学ぶ生徒たちが卒業するころには、国公立大学に50名以上の合格者を輩出することを目標としています。日本大学への推薦制度を持つ優位性と、国公立大学をはじめとする難関大学や医学部への進学にも対応できる“進学ハイブリッド校”として、さらなる高みをめざします」と強調しました。

 最後に、教頭の齋藤善徳先生から2023年度入試の説明がありました。日程に変更はありませんが、国語は解答用紙がB4サイズになります。また、大問1は知識問題中心の「小問集合」に、大問2~4は「長文による出題」になるとのことです。

イメージ写真 生徒は1人1台のタブレット端末を使用し、各教室には電子黒板を導入。英語の授業でもタブレットを使い、ゲーム感覚で単語を学んでいました

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