受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

品川女子学院中等部

2022年9月8日(木)

社会で輝く未来の自分をめざし
ライフデザイン教育を提唱

 品川女子学院は1925年に開設された荏原女子技芸伝習所を前身とする進学校です。「自ら考え、自らを表現し、自らを律する」を校是とし、生徒の個性を伸ばす教育を実践しています。

 説明会の冒頭、理事長の漆紫穂子先生は、「本校はわたしの曽祖母である漆雅子が、手に職をつけ社会に貢献する女性を育てるために設立しました。日本で女性が男性と同等に働くにはさまざまな障壁があり、いまだロールモデルとなる女性が少ないのが現状です。だからこそ、専門性や資格、留学経験といった、学びやスキルを証明できる学習歴が重要なのです」と話しました。

 こうしたなか、同校では「28project」を推進しています。女性にとって28歳は、結婚・出産・キャリアなどにより岐路に立つことが多いタイミングです。そこで、この年齢から逆算し、人生を能動的に築いていくライフデザイン教育を行っています。文化祭での「株式会社」設立や企業と協働して商品開発を経験する「起業体験プログラム」、大学教授をはじめとした多彩な講師による特別講座、日本の伝統文化を習得する活動、英語力の向上をめざすプログラムなどを通じて、創造力や解決力、コミュニケーション力といった非認知能力を養います。「学校選びは本人との相性が大切です。本校の特色をご家庭の教育方針と照らし合わせて、最終的にご本人によって、未来の幸せにつながる選択をしていただけますと幸いです」と結びました。

学力と非認知能力の向上を図り
生徒の個性を伸ばす教育を実践

 次に、中等部校長の神谷岳先生が登壇し、「起業マインド」をテーマにした授業など、課題発見や解決力を高めるプログラムを数多く実施していることを紹介しました。神谷先生は「正解のない問いに対し、『納得解』『共有・集合知』『学校外とのつながり』の三つをポイントにチームで協力して議論を重ね、多角的な視野を育みます。インターネットで世界ともつながりますが、その過程では他人を尊重する能力やプレゼンテーション能力も身につきます」と語ります。

 また、同校では先取り学習に加え、指名制の補習、希望制の進学講習などきめ細かい指導体制を整えており、大学入試研究にも熱心です。高等部校長の権藤英信先生は「卒業生の約半数が国公立大学やGMARCH以上の難関私立大学に進学しています。英語の4技能をバランス良く鍛えているため、高3での英検®2級以上の取得率が78%にも上り、受験で優遇されることが多い点も特徴です」と話しました。国際交流にも注力し、中3生全員が参加するニュージーランド修学旅行や、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、イギリス、カナダにある姉妹校・提携校で学ぶ長期・短期の海外留学プログラム(高1の希望者対象)があります。

 三大行事の体育祭・文化祭・合唱祭は、それぞれ実行委員が中心となって、生徒が主体で運営しています。広報部長の平川悟先生は「本校は、リーダーシップのある人や、チームで物事に取り組んだり、変化を楽しんだりするのが好きな人にぴったりの学校です。ぜひ入学し、学校生活を謳歌してください」と結びました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 2020年に完成した新校舎C棟に続き、2022年5月には二つの体育館やスタイリッシュな調理室などを備えたB棟も完成しました

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