受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

淑徳中学校

2022年9月27日(火)

仏教精神に根ざした全人教育で
社会に役立つ人材を育てる

 尼僧・輪島聞声先生が1892年に設立した淑徳女学校を起源とする淑徳中学高等学校は、1991年に中学が、1992年に高校が、それぞれ共学校として新たなスタートを踏み出しました。それ以来、建学の精神にも通じる3L(LIFE・LOVE・LIBERTY)を根底にした人間教育を大切にしながらも、進学指導の強化を図る改革を進めてきました。

 この日の説明会の冒頭、あいさつに立った校長の安居直樹先生は「私立校には揺るぎない建学の精神があります。それに基づく教育は、学校からの押し付けでは成立せず、賛同してくださるご家庭や子どもたちと共に創り上げていくものです。創立者が掲げた理念『進みゆく世におくれるな、有為な人間になれよ』は、どんな時代にも通じる普遍的なものだと確信し、未来に何が必要かを考えながら改革を進めてきました」と話しました。「面倒見の良い学校」と評され、今春も国公立大学や難関私立大学への合格者数を大きく伸ばしました。「結果を出した生徒を誇らしく思いますが、大学に合格するだけなら学校に通わなくてもかないます。本校での6年間で、仲間と助け合い、感謝の心を知る経験をすれば、『がんばろう』『次は自分が役に立とう』と思えるようになり、心も大きく成長します。それこそが、希望する進路を実現する一番の力になるのです」と締めくくりました。

自学自習の姿勢を身につけ、学力向上
高校では「1年留学」が必須のコースも

 具体的な教育内容については、教頭の五島徳之先生が説明しました。中学では入学時から、東京大学などの最難関大学や医学部医学科をめざす「スーパー特進東大選抜(セレクト)コース」と、基礎学力を充実させて多様な進路を実現する「スーパー特進コース」の2コースが設定されています。五島先生は「いずれのコースも週34コマの授業時間を確保しており、国公立大学受験に対応できるようなカリキュラムになっています」と力強く語りました。2コースとも使う教材や授業の進度は同じです。成績や学習意欲によって、進級時にコースの移動も可能なため、「生徒たちの緊張感も保たれている」とのことです。

 ICT教育も推進し、生徒全員が所有するiPadは日々の授業や自己マネジメントなどで活用されています。そこで培われたICTスキルを駆使し、中3ではそれぞれの生徒が興味のあるテーマを選んで卒業論文に取り組みます。

 また、両コースとも「授業・ゼミ・自宅学習」を基本サイクルとし、週2回設定している7時限には補習授業である「放課後学習」を実施しています。さらに、予習・復習を兼ねた週末課題を課してその確認テストを行い、長期休暇中には各種講習も開講します。こうして自学自習の姿勢を身につけさせるとともに、学力の向上を図っているのです。

 高校では「留学コース」を加えた3コース制となり、きめ細かい学習指導で大学入試に対応しています。留学コースでは、高1から高2にかけて、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5か国から留学先を選んで、海外で1年間学びます。五島先生は「クラス全員が留学するので、帰国後も学習の遅れを心配する必要はありません」と述べました。このほかにも、放課後ゼミ、入試直前対策講座、校内予備校の「淑徳アドバンス」など、希望する進路を実現させるための指導体制が整備されています。

イメージ写真 東武東上線「ときわ台」駅より徒歩15分、都営三田線「志村三丁目」駅より徒歩15分。登下校時は「ときわ台」駅、JR「赤羽」駅、西武池袋線「練馬高野台」駅から、無料のスクールバスが運行されています

www.shukutoku.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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