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学校説明会レポート
東洋大学京北中学校
2022年10月15日(土)
「哲学教育」を基盤とした学びを実践し
「本当の教養を身につけた国際人」を育てる
東洋大学京北中学校の前身は、東洋大学の創設者である哲学者・井上円了によって1899年に設立された京北尋常中学校です。2011年に母体である京北学園が東洋大学と法人合併して附属校となり、2015年の校名変更・共学化を機に、文京区白山の現キャンパスに移転しました。
説明会の冒頭で校長の星野純一郎先生は、「諸学の基礎は哲学にあり」という同校の建学の精神を紹介。そのうえで「学祖・井上円了がめざしたのは、生徒が社会に出たときにさまざまな分野で応用できる哲学です。本校では哲学を基盤とした学びを実践し、より良く生きる術を養っていきます」と述べました。
同校では「本当の教養を身につけた国際人」を育成するため、文系・理系のどちらかに偏り過ぎない、国公立大学受験にも対応したカリキュラムで学習を進め、幅広く奥深い教養を身につけることを重視しています。星野先生は「正礼し 正聴し 尽瘁すれば 不可無く良生なり」ということばに触れ、「ここには『礼儀を正し、人の話を真剣に聴き、労苦を惜しまず物事に一生懸命に取り組めば、不可能だと思われることも可能になる』という教訓が込められています。生徒たちには日常生活でこれを実践するよう伝えています」と結びました。
「附属校推薦入学枠」は約160名分
他大学受験も奨励
続いて、広報部長の井出秀己先生から、教育の三本柱である「哲学教育」「国際教育」「キャリア教育」について説明がありました。
哲学教育では、「よりよく生きる」をテーマに、中1では「自分と周りの人とのかかわりについて考える」、中2では「本当の自分について考える」、中3では「自分と社会のかかわりについて考える」と、徐々にステップアップしながら、多様性を受け入れ、自分とは異なる価値観であっても尊重できる精神を身につけていきます。
国際教育では、Freshman English Camp(中1)、Boost Up English Camp(中2)、カナダ修学旅行(中3)といった全員参加型のプログラムを実施。そのほか、セブ島英語研修やオレゴンサマープログラムなど、実践力を磨く希望制のプログラムも充実しています。
進路については、東洋大学の全学部への「附属校推薦入学枠」が160名分程度確保されていますが、国公立大学をはじめとする他大学受験も奨励しています。そのために毎日の朝テストや補習の実施、オンライン学習システムの導入、東大生などのチューターの常駐など、手厚い学習支援体制を整え、長期休暇中の進学対策指導や特別補習などの個別指導も充実させています。こうした取り組みの成果が表れ、2022年3月に卒業した共学化後の中高一貫2期生91名のうち、国公立大学に7名、難関私立大学には延べ83名が合格しました。
また、中高大連携教育も推進し、東洋大学で学ぶ留学生たちと英語で交流する「Let's Chat in English!」(中1~高3)、東洋大学生命科学部・食環境科学部の教授と学ぶ「未来の科学者育成プロジェクト」(中3)など、知的好奇心が刺激される場が多くあります。
四つの理科室や冷暖房完備の体育館など、充実した設備がそろっています。人工芝のグラウンドには全天候対応の200mトラックもあります
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