受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

開明中学校

2022年9月2日(金)

国公立大学合格に向けたサポートが充実
2022年春の国公立大学合格率は65.6%

 今年で創立108年を迎えた開明中学校・高等学校は、開校以来、生徒の学習意欲を高める教育に力を入れています。創立100周年を迎えた際は、校舎を新しく建て替え、学びの環境をさらに整備。これらの努力によって、2022年春には、国公立大学の合格者が卒業生279人中183人(浪人を含む)、そのうち京都大学には18人が合格するなど、確かな実績を残しました。

 その土台となっているのは、学力と人間力を育む6年一貫教育です。入試広報部長の古庄誠先生は、「学力面では、文系・理系を問わず、IT時代にふさわしい数学と理科の素養を身につけさせることを重視しています」と説明します。中学から「スーパー理数コース」と「理数コース」の2コース制をとり、生徒のレベルに合わせた指導を行っています。

 また、最難関校ではないからこそ、生徒が学習ペースを確立できるように、学校が“学びのレール”を整えています。放課後には、クラブ活動のない生徒は参加必須の「放課後学習会」を実施。同級生と一緒に宿題などに取り組みながら、学習習慣を確立していきます。

 さらに、長期休暇中の特別授業もすべて校内で行い、追加の費用はかからないなど、国公立大学合格に向けたサポートも万全となっています。

「なりたい人間」を考える機会となる
開明独自の多彩な行事

 生徒の人間性を育てる多彩な学校行事がそろっているのも特徴です。行事は3か月に2回のペースで実施され、さまざまな経験を通して、生徒は「自分がどのような人間になりたいのか」を考えます。

 たとえば、中2で行われる全員参加の「理科実習」は、同校の学びの柱である探究教育の一つです。和歌山県の加太湾を訪れ、みずから設定したテーマをもとに、観察・実験・発表を行います。研究者のように生き物について深く調べる経験は、生徒の学習意欲を高めます。

 また、同校の“目玉行事”といえるのが、中3の卒業記念行事「しまなみ海道夜間歩行」です。これは、広島県生口島の海洋センターから、愛媛県今治市の糸山公園まで、約43㎞のしまなみ海道を14時間かけて歩くというもの。「夜通し歩くため、生徒にとっては苦しい行事でもありますが、ゴールすると多くの生徒が『感動した』と話します」と古庄先生。友だちと励まし合いながら苦難を乗り越える夜間歩行は、達成感や一体感を得られる貴重な機会となっています。

 最後に、2023年度の募集要項が伝えられました。同校では、複数回受験者に対して加点制度を設けています。古庄先生は、「開明の教育観を理解し、強く志望するお子さんにぜひ入学していただきたい」と思いを語り、説明会は終了しました。

イメージ写真

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