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学校説明会レポート
東京都立三鷹中等教育学校
2022年10月19日(水)
「自主自律」「文武両道」の伝統を継承し
特色ある教育で社会的リーダーを育成
東京都立三鷹中等教育学校は2010年に開校した中高一貫校で、前身の三鷹高等学校の伝統である「自主自律」「文武両道」を継承しています。中学校に相当する前期課程(1~3年生)と高校に相当する後期課程(4~6年生)で構成され、「情報教育研究校」「理数研究校」「国際交流リーディング校」など、複数の指定推進事業を活用した多様な教育を行っています。
この日のオンライン説明会の冒頭、校長の藤野泰郎先生は、「思いやり・人間愛をもった社会的リーダーの育成」という基本理念に触れ、「育てたい生徒像は、他者に対して思いやりを持った、人間性豊かな社会的リーダーです。そのために本校ではさまざまな体験学習を取り入れ、生徒一人ひとりがいろいろなことにチャレンジできる場を数多く設けています」と語りました。
ICTを英語教育にも活用
多様な体験が生徒の視野を広げる
同校が特に力を入れているのは、英語教育とICT環境を活用した教育です。英語については、東京都教育委員会の「GE-NET20」の指定校として、多様な取り組みを実践しています。4人の外国人講師による習熟度別の少人数制授業で、4技能5領域の力を伸ばしています。3~5年生(中3~高2)ではマンツーマンのオンライン英会話を年間約30回実施しているほか、各種検定試験の受験も推奨しており、生徒の約8割が中3修了時までに英検®準2級を取得するそうです。
2016年に東京都教育委員会から「ICTパイロット校」の指定を受けた同校は、ICTを活用した教育も盛んです。生徒全員にタブレット端末が貸与され、調べ学習や発表はもちろん、ふだんの授業においても各教科の目的に合わせて、あらゆる場面で活用されています。また、3〜5年生(中3〜高2)では、台湾の姉妹校やオーストラリア、ニュージーランドなどの高校・大学とのオンライン国際交流が行われ、2022年度はアラブ首長国連邦(UAE)の高校生とのオンライン交流が実現しました。その際、生徒が作成した全編英語による学校紹介動画が披露されました。
生徒たちの視野を広げる場として、校外学習・宿泊行事も重視しています。1年生は千葉県で水産業体験を、2年生は長野県で民泊と農業体験をします。3年生の研修旅行では京都を訪れ、日本の伝統文化や歴史を学びます。5年生の遠足では、日本の近代化に重要な役割を果たした横浜を訪問。6年生の「東京グローバル遠足」では、留学生と英語でコミュニケーションを図りながら東京を案内します。藤野先生は「本校の体験学習ではどんなことにも意欲的に取り組み、主体的に学ぶ姿勢が求められます。適性検査は小学校で学習する範囲から出願されますが、身につけた知識を活用するための高度な思考力が問われます。質のよい読書を習慣化し、感想を家族で話し合うことが有効です」とアドバイスしました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
三鷹市新川にある緑豊かなキャンパス。前期課程は給食制で、自校で調理した栄養バランスの整った温かい給食が提供されます。制服はデザインを選択でき、女子用のスラックスも用意されています
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