受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

青山学院横浜英和中学校

2022年10月21日(金)

長年にわたりグローバル教育を推進
知性、品性、国際性を育む

 青山学院横浜英和中学高等学校の前身は、1880年にアメリカのメソジスト派女性宣教師、ミス・ブリテンによって創立された横浜英和女学校です。2016年度に中学高等学校が青山学院大学の系属校となったのを機に現校名に変更され、2018年度には共学校となりました。

 説明会で校長の小久保光世先生は、「知性、品性、国際性をもったグローバルシチズン」という生徒像について説明しました。グローバルシチズンとは、地球市民として世界のさまざまな問題について学び、その解決法を探るための真の国際人としての素養を備えた人を意味します。

 海外の姉妹校・提携校と連携関係を築くなど、長年にわたりグローバル教育を推進してきた同校では、今年度からカナダのブリティッシュ・コロンビア州教育委員会との提携による新たな海外留学プログラム(3か月・1年間)を導入しました。9月から4名の生徒が1年間、現地で学んでいます。小久保先生は「今後も海外との連携を強化し、生徒がグローバルな思考力や行動力を養うためのプログラムを継続していきます。多感な中高時代に世界各地の同世代の仲間と触れ合い、異文化や多様性について深く学んで、海外大学も含めた広い視野で進路を選択してほしいのです」と語りました。

系属校化1期生の66.8%が
青山学院大学の推薦資格を取得

 教育内容については、教頭の細田孝充先生が説明しました。同校には「神を畏れる」「自立する」「隣人と共に生きる」の三つの教育方針があります。まず、「神を畏れる」は、キリスト教教育として実践されています。毎朝の礼拝、週1コマの「聖書」の授業をはじめ、学校を離れて日帰りまたは2泊3日で行われる修養会などを通して、生徒は自分と向き合います。

 「自立する」では、主体的な学びのなかで、社会に貢献できる力を養うキャリア教育が行われています。生徒はさまざまな職業や大学について調べ、多様な生き方があることを知り、自分の将来を考える一方、青山学院大学と連携しての「学問入門講座」を進路選択に役立てます。高1からは選択科目制が導入され、学習進度別・グレード別に分かれて授業を行っています。なお、青山学院大学への進学希望者は、同大学が定める条件を満たせば推薦で進学できます。青山学院大学の系属校となった2016年度に入学した第1期生のうち66.8%が推薦資格を取得し、86名が進学しました。また、今年度からは、放課後や土曜日の学習を支援する「アイリス学習センター」を開室し、常駐するスタッフが学習相談に対応できる態勢を整えました。

 「隣人と共に生きる」では、多彩なグローバル教育を行います。ここ数年は「シアトルサマー特別オンラインプログラム」などを実施しましたが、現在は現地での再開に向けて準備を進めているところです。2023年度は希望者を対象に、オーストラリアの姉妹校との留学プログラム(中3~高2女子)、アメリカでのシアトルサマープログラム(中2・3)、ニュージーランドの提携校への短期留学(中2・3男子)が実施される予定です。なお、カナダ海外研修には高1生全員が参加します。

イメージ写真 2021年に誕生した「スチューデントセンター・オリーブ」。 生徒会ホール・集会室・トレーニングルーム・部室などがあり、自治活動の拠点として生徒の活発な活動を支えています

www.yokohama-eiwa.ac.jp/chukou/ 別ウィンドウが開きます。

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