受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

明治大学付属中野八王子中学校

2022年10月24日(月)

7万坪超の自然豊かな環境で
「本当に好きなこと」を見つける

 東京都中野区にある明治大学付属中野中学・高等学校の兄弟校として、1984年に創立されたのが明治大学付属中野八王子中学高等学校です。開校当時は男女別学でしたが、1994年に明治大学の付属3校のなかで初の共学校となりました。

 あいさつに立った校長の林健司先生は、建学の精神「質実剛毅」「協同自治」に触れ、「子どもたちには『真面目で強い意志と、くじけない心を持つことと、人との絆の大切さ』を日々伝えています」と述べました。

 同校は明治大学の付属校ですが、「付属校であれ、進学校であれ、確かな学力をつけることは必要」という考えの下、「自律・自立学習者の育成」をめざしています。まずは学習習慣の確立と基礎学力の定着を図り、そこから学力の向上へとつなげています。

 林先生は「生徒には、地道に努力を重ねることの大切さを知ると同時に、『本当に好きなこと』を見つけ、それを堂々と表現できる力を身につけてほしいと願っています。そのために生徒・教職員・保護者が『チーム明八』となり、生徒たちが時代の変化にも揺るがない人生の基盤を築けるような学校づくりをめざしています。7万坪超の広大な敷地、雄大な自然のなかには『明八の空気』があります。中高という大切な時期こそ、豊かな環境の下で過ごしてほしいのです」と結びました。

規則正しい生活を徹底し
「自律・自立学習者」となる

 次に、入試広報係主任の濱田教正先生から、学校生活と進路について説明がありました。濱田先生はめざす生徒像を「自律・自立学習者」としたうえで、「主体的に意欲を持って学ぶためには精神的な安定が欠かせません。そこで大切にしているのが規則正しい生活です」と話します。

 同校では、起床時刻 ・家庭学習時間・就寝時刻などのスケジュール管理を徹底させています。ほとんどの在校生がスクールバスで通学しており、平均通学時間は1時間15分です。遠方から通う生徒も多いため、朝学活の時間を多めに取り、小テストや読書で心を落ち着かせてから授業に入れるようにしています。小テストは全学年で毎朝行われ、基礎学力の定着に役立てています。なお、スクールバスの最終便が学校を出発する時刻は午後6時10分ですが、クラブ活動などは、「限られた時間のなかでそれぞれが集中して活動に取り組んでいます」とのことです。

 授業は進度よりも質を重視し、先取り学習は行っていません。中学では「基礎学力の養成」を目標に掲げ、「教科書の完全理解」を第一に、高校進学へとつなげていきます。高校進学の基準は、定期テストの成績と英語力です。「英検®3級以上の取得」または「TOEIC BridgeRのスコア55以上」が条件となりますが、同校では中2の時点で約9割の生徒が3級を取得しているそうです。高校卒業後は、例年約8割後半から9割程度が明治大学に推薦で進みます。他大学への進学者もおり、国公立大学であれば、明治大学への被推薦権を保持したまま受験することができます。

 最後に、入試広報係副主任の芦澤健雄先生から2023年度入試の説明が行われ、「基礎学力を見ますので、奇問・難問は出題しません。ケアレスミスをしないことが合否の決め手となります」とのアドバイスがありました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 7万坪を超える広大なキャンパスには、400mトラック付きの人工芝グラウンド、野球場、冷暖房を完備した武道館といった施設がそろっています

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