受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

目黒日本大学中学校

2022年10月26日(水)

2019年度に校名を変更し
日本大学の準付属校に

 1903年創立の裁縫塾から発展した日出中学校・高等学校は2017年末に日本大学と準付属校契約を締結し、2019年度より「目黒日本大学中学校高等学校」に改称しました。「質実剛健・優美高雅」を建学の精神に掲げ、問題解決力・相互理解力・進路実現力を養う中高一貫教育を実践しています。

 説明会の冒頭、2022年7月に校長に就任した小野力先生があいさつに立ち、「この3年間で充実した学習環境が整い、生徒の学力は大きく向上しました。人間力もあわせた総合的な力を高め、世界に羽ばたく人材を育成していきたいと考えています」と話しました。

 教育内容については、中学校教頭の本間裕之先生が説明しました。同校では中高6年間を3期に分け、発達段階に合わせた教育を行っています。中1・2の基礎充実期には学習習慣の確立と基礎学力の定着を図り、中3・高1の実力養成期には自主・自律の促進と学習成果の発信に重点を置いています。そして、高2・3の応用発展期には演習型授業を展開し、志望大学への合格力を高めていきます。なお、中学からの入学生は、6年間を通じて中高一貫生のみのクラスで学ぶことになります。本間先生は「中3から高校の内容を先取りするので、同じ内容を発展させながら繰り返すスパイラル学習を取り入れます。これも、6年一貫教育ならではのメリットだといえるでしょう」と語りました。

 フォロー体制も充実しており、学力の高い生徒を選抜して行う「特別課外授業」、希望制の「放課後学習会」を放課後に開講しています。「日本大学への推薦入学権を保持したまま、国公立大学・医学部医学科などにチャレンジできるので、生徒たちはさまざまな進路を選択しています」とのことでした。

英語教育ではアウトプットを重視
原体験・知識を探究学習で応用

 英語教育では、スピーキングやプレゼンテーションなどのアウトプットを重視しているのが特徴です。中1からオンライン英会話を導入し、日本人教員とネイティブ教員によるTeam Teachingなどを通じて、4技能をバランスよく鍛えていきます。中学3年間の英語学習の集大成として、中3生全員が1か月におよぶオーストラリア短期留学に参加し、現地では各家庭に1人または2人ずつホームステイをして、生きた英語を学びます。海外研修プログラムはほかにも、ニュージーランド語学留学(高1・2の希望者)、英国ケンブリッジ大学語学研修(高1・2の希望者から選抜)などがあります。

 また、原体験による「気づき」を得る機会として、行事にも注力しています。中1では鎌倉フィールドワーク、浅草フィールドワーク、京都・奈良宿泊研修を実施。中2の理科校外学習では目黒川・多摩川の水質を調べ、長野県での林間学校では、土壌調査や森づくり体験を行います。中3ではSDGs関連の校外学習、国公立大学訪問、日本大学でのキャンパス見学などを実施し、高校でも萩・広島研修旅行(高1)、海外修学旅行(高2)などがあります。

 探究学習も中1・2は「日本の伝統文化」「日本の環境」、中3・高1は「SDGs」というように、学年ごとにテーマを設け、「知識をどう使うか」を重視しながら取り組んでいます。本間先生は「今後は大学入試も総合型選抜が増えるといわれています。本校では、そうした変化にも対応できる生徒を育てていきます」と力強く語りました。

イメージ写真 JRほか「目黒」駅から徒歩5分の好立地。専属チューターが常駐する「学習支援センター」は、午後7時まで利用できます

www.meguro-nichidai.ed.jp/junior/ 別ウィンドウが開きます。

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